社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

天冥の標Ⅲ アウレーリア一統

「チケット譲ってください」というツイートが流れてきたがその中に「出来ればお安く」的な文言があるのは初めて見た。
気持ちは分からなくないが、あんまりだよそれは・・・ひどいよ・・・
定価で買えよ!まだ売り切れてないのに。
そんなにお安くして欲しいなら、ライブ直前の”お譲り”探すかメルカリで値切ればよいのでは?

「天冥の標Ⅲ アウレーリア一統」(小川一水ハヤカワ文庫JA)読んだ。
”酸素いらず(アンチ・オックス)”の国、ノイジーラント大主教国で海賊狩りを行う強襲砲艦エスレルの艦長、アダムス・アウレーリアの物語である。
エスレルは他の船には出来ないアクロバティックな操艦が出来るのだが

これが、思いのほか役に立ったのだがら、宇宙というところは油断できない。

わろた。しかしエスレルの凄さがわかる。
そのエスレル、小惑星エウレカに海賊エルゴゾーンの手が及びつつある為、敵の狙いを探知する為に向かうが既に遅し。
狙いである”ドロテア報告書”は奪われてしまった後、敵と報告書を追っていく・・・という話である。
エウレカに居るのが”救世群(プラクティス)”、Ⅱで登場した冥王斑の患者達。此処まで来るにも色々酷い目に遭っているので誰にも信用は置いていない。
そして”医師団(リエゾンドクター)”ジュノ・セアキが付いてくるはロイズは絡んでくるはエルゴゾーンのイリスが接触を図ってくるは・・・
アダムスは無事目的を果たす事が出来るのか?ドロテア報告書の中身は一体?何に使うのか?
読んでてワクワクする。
読みながら「この中に裏切り者が・・・」とか考えちゃいましたけど。
割とシンプルな、冒険活劇のような感じである。
アダムス、ジュノの子孫が「メニー~」の彼らなんだろうか。ここからどう繋がるのかも気になるところだ。
あと此処でフェオドールに体が与えられる。よかったね。

今回は綺麗に爽やかに終わった。
同じ「天冥の標」シリーズでも、文章の感じ・感触が全然違う。
それぞれの物語の姿に合った文章。すごいな。

ダダーについても解りかけてきたが、此処では悪い奴ではなさそうである。
そして此処で羊が電気を帯びてくるのだろうか。