社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

会津怪談

職場でエレベーターに乗ったが階数ボタンが反応しない。
おかしいな・・・と思ったらガタガタッと揺れた。
地震だからか!
・・・という夢を見た。怖かった。
最近でかい地震が多くて心配、かと言ってあまり地震が無くてもばかでかい地震が起きそうで心配だ、等と考えていたからかもしれない。

会津怪談」(煙鳥、吉田悠軌、斉木京/竹書房怪談文庫)読んだ。

浜通り中通りは好きなアーティストで馴染みがあるが、会津は何方がいらっしゃっただろうか。
・・・って大事な人をうっかりしていた、サンボマスター山口が会津出身。
(脱線するけど、ミチロウさん二本松御出身だったか)
猪苗代湖猪苗代湖ズでお馴染みやんね。
割と容赦ない話も、御三方の文章で程よく丸められているような。
歴史的な出来事が現代にも影響してくる話が結構ある。
「落日」は其れ自体が1編の短編小説のようである。
今でも見守ってはるんやね。

現代は現代で、行動自体は普通だけど其れを山ん中で見かけたら怖いよな・・・って話が。
吉田さんのコラム、安達ヶ原からの姑獲鳥、そしてアクロバティックサラサラへ繋がっていくの、なんかすごいな。
そういえば妖怪に絡む話もある。
こないだ読んだ本にも登場した朱の盆?という話とか。
特に此れ!というのではなく、全体的に面白いって言うと語弊あるけど惹かれる感じだった。

纏めておけばよかった

「コバルトブルー」がバズってる件、個人的にメモ残しておけば良かった。
はてなブックマークの総合に載る迄話題になるとは。
記念スクショ

此の方のコメント鋭い。

THE BACK HORN「コバルトブルー」がリバイバルヒット!パティ・スミスやエリカ・バドゥも反応(動画あり / コメントあり)

「切り抜き動画を各SNSに投稿」バクホンはこういうPRとかマネジメントを細やかにやってる印象がある。バンドの理念と運営がずっとぶれないんだよね。爆発的人気じゃなくても一度ついたファンを逃がさないというか。

2024/04/03 09:39
b.hatena.ne.jp
それな!それですよ!
赤べこ頷きである。

3月にちょいちょい読んでた雑誌等。
・ギターマガジン
「ほぼ原型をとどめない構成」って、テセウスの船ならぬ山内の赤ストラト
もう山内ってベテラン、ベテランまで行かなくても中堅さんじゃないですか、其れでもピックの試行錯誤してはるという。奥が深い。
いっそシンプルな方向に行くのかもなぁ、ピックも曲も。
・・・言うて出てくるのが「KARAKURI」なんだが(好き)。
新譜買ったけど未だ聴けてなくて(おい)ラジオもradikoで敢えて曲を飛ばしているが、楽しみになってきたぞ。
こういう話を延延と語っていて欲しいのですよ!
正しい源の巻き方講座、有難かった。
丁度うちのギターが縦穴タイプだ、何となく適当にやってた。
横山健はフジケンさんとの対談と「楽器屋さんぽ。」が面白かった。
ギターの色つうか柄のセンスすげえな・・・なんだかな・・・。
・rockin'on.comのフジインタビュー
rockinon.com
こういう話を延延と語っていて欲しいのですよ!パート2。
・激刊!山崎
うーん。
面白い人達が出てきたのは禿同なんだが、「ライブハウスで先輩バンドやライブハウスの店長に気を使いながらステージを重ねて少しずつ人気を高めていくなんてことをしなくてもよくなったから」はどうなんだろうな。
バズれない事の妬み嫉みをなんちゃらポストWEBみたいなとこに愚痴って、其れを読んだキタニタツヤに”痛快に滅多刺し”される時代なんだぜ?
SNSやサブスクのお陰で・・・って一層熾烈な事になってるように思える。
どっちがバンドにとって幸せなんだろうか。
一方で「コバルトブルー」みたいな話もあるけども。
ちょっと山崎さんの見解伺ってみたい。
・ROCKIN' ON JAPAN
フジ、本誌には載らないのか・・・ウムウ
THE YELLOW MONKEY載るなら仕方ないよね、でも同じ号に載ってて欲しかった。
他の月みたいにがっつり若手新人!な感じでもないのにな。
過去のROJ表紙等が紹介されていて其の内の一部は読んでいる、そしてYOSHII LOVINSON吉井和哉名義ソロも。
あのピリピリした感じをほんのり覚えているので、今のほのぼのしたインタビューが新鮮というか「良かったなぁ」「ほんと良いバンドだなぁ」としみじみする。
吉井さんの治療の話は読んでいてひゃーっとなった。
「そんなに歌いたいなら、ほんとの生と死を歌わせてやるよ」ってことだ、って今話せる状態で良かった。
有難いな、今回のインタビュー。
新譜は三國さんなのか。楽しみ。
フラッド・アジカン・テナーの対談も良かった。
全体的にゆるっとしてるけど実はそうでもない、解った上で上手く成り立ってるような。
其れがかっこいいというか。
・ガーデンネックレス横浜公式ガイドブック
此の子、ちょうかわいい。

イラストでもめっちゃ可愛いのだ。

「おみや、ミルクハーバーロイヤルミルクティー買えば良かったかな。」と書いてたのは、ロイヤルミルクティー味だと此の子が印刷されてるからなのだった。
アクキーあるんだったら、キューホルダーと共に新しいロッカーの鍵に付けるのになー。
イベントは3月~6月に掛けて行われるようである。
時期毎に違う花が楽しめる。
開催エリアが結構広いので1日で全部回れるんだろうか?と思う。
どうなんだろ。
でも目一杯歩く事になるので、自分みたいな「沢山歩きなさい」な人には有難いかもしれない。
赤レンガ倉庫に行った時、中庭みたいなとこが準備中みたいになってたが、3/29から「FLOWER GARDEN 2024」というイベントの支度だったみたい。
神奈川住まいだったら毎月観に行くと思う。

どうでもいいニュース:
旅行前後Highだった血圧が漸く落ち着きつつある(未だ高めではあるが)

僧の怪談

今日は喉が(比較的に)楽だと思ったら、めっちゃ雨降るやん。。。

「僧の怪談」(川奈まり子竹書房怪談文庫)読んだ。

仏教や仏教者に纏わる怪談を仏教の外側の人が書く、という視点が良い。
語り手の解釈も仏教という観点から行われる。
描写が文学的な一方、親鸞聖人や「累ヶ淵」等の伝承の紹介についてはめっちゃフランクだったりする緩急が面白い。
「私は経験していないから信じない」ではなく「私の外にあることの方が圧倒的に多いのだとわかると肚落ちする、納得がいくことが殆どになる」・・・という話に成程と思った。
信じないなりに考える事は出来るだろうし、そうやって考えよう、理解しようとしながら世界を拡げていく事は大事だろう。
怪異もそうだし、其れ以外もきっと。
(最近は余計な考察していらんことする陰謀論もあるけど・・・)
観音様の話、「ついで」はよろしくないとしても、もし此の本を読んだ人がふと思い立って御開帳の日にふらっと行く場合には拝見出来るのだろうか。

其の他気になった話等。
・幽霊画の微笑み
幽霊画を観るにしても深い・・・全てが仏の道の修行なんだろうなぁ、此の方にとっては。
・法蔵寺の三毛猫檀家
猫の恩返し
恩返し以前に、他の動物に説法を聴かせる尊い猫である。
・天邪鬼の雨乞い
最近までやってはったようである。
其れだけ霊験あらたかだったという事か。

どうでもいいニュース:
昔ながらの雨乞い等やるにしても、令和になってからお天気無茶苦茶だから違う意味で難しそうである。
雨乞いしたら降り過ぎる位降りそうというか。
人間の都合の良い、程良い降り方でお願いします、って訳にもいかないだろうし。

呪録 怪の産声

こないだスマホに非通知で電話があった。
懸賞系?と思ってうっかり出たが何も反応が無い。
「もしもし」と何度か言うと年配の男性らしき声が一瞬、そして物音がした後、切れた。
怖い。
怪異方面的に。
履歴は未だ残ってるので怪異ではなさそう、間違い電話だったら「間違えた」位ちゃんと言って頂きたい。怖いよ。

「呪録 怪の産声」(雨森れに、他/竹書房怪談文庫)読んだ。
怖いので書影無しです。
「新時代の作家らによる鮮烈な怪の記録60篇を収録!」だそうで。
口伝伝承の方、ユーモラスな文章書ける方、他のアンソロジーで既に拝読してる方(多分)、様様な方の怪談が収録されている。
ぶっちゃけ新時代とか若いとかどうでもいい、怖い不思議面白い何でもいいから「読みたい」と思える作品だったら其れで良い。
何方も妙に凝ったり謎におどろおどろしかったり矢鱈胸糞悪かったりしない、シンプルに書かれているのが良かった。
結局、内容と語りが大事なんだと思う。
お母さん関連のあったかい不思議な話が多いのは気のせいだろうか。

気になった話等。
ハシビロコウ
ハシビロコウってそういう名前の由来だったのか。コウノトリより一層縁起が良さそうである。
・うらがえり
未だ(物理的に)吐き出せて、間に合って良かった。
完全に”裏返っちゃった”らどうなるんだろう、サイコな人間ってもしかして”裏返ってしまった”人なんだろうか。。。
・三すくみ
3人集める事で増幅しようとしてたとか・・・と考えてしまった。
誰の何かは知らない、知りたくはないが。
何にせよ、そういうモノとはあまり関わりあっちゃいかん事に変わりはない。
・どこの川にもいるモノ
其の発想は無かった。
じゃんけんだとして、勝負あったらどうなっちゃうんだろう。
・SHUNO BAN SAMA
2つの御家族の話が繋がっていく。良かった。
あと昔からいらっしゃる存在(妖怪)が、現代に上手く馴染んでいってるのが凄いな。

どうでもいいニュース:
アイドルでも「汚いライブハウスで~」って言うのか、何その紅白のヨンスみたいな。

すみせごの贄

今日から新年度、ほんとどうなっちゃうんでしょうなぁ。

「すみせごの贄」(澤村伊智/角川ホラー文庫)読んだ。

比嘉姉妹シリーズ短篇集。
ミステリー的である。
ミステリーの余韻にホラーがわらわらと、構築された隙間から触手みたいなん伸ばしてこっち掴んでくる。
ぼぎわんじゃないのに、「来る」。

以下、軽くネタバレあり。

・たなわれしょうき
”たなわれしょうき”という習俗を調べに行って巻き込まれる話。
「怪と幽」で読んでた。
不登校少年が学校に通えるようになって良かった・・・とはいえ最後まで気は抜けない。
再読してて、小林老人の話も絡んできてたら怖いかな、って。
・戸栗魅姫の仕事
インチキ霊能者が怪異に巻き込まれる。
成程・・・そういう”払い方”もあるし、もしかしたら其れこそが戸栗魅姫という霊能者の意義なのかもしれない。
・火曜夕方の客
間借りカレー屋にやってくる謎の客の話。怖い以上に切ない。
カレーって、或る意味完全食だもんな・・・。
おっかねえのはそっちか。
・くろがねのわざ
此れも「怪と幽」で読んでた。
すげえ技術。
ばらされたくなかったのは自分の技術なのか、女性の秘密なのか。
しかし”出る”方も大変だよなぁ、褒める人を片っ端からアレしていくの。
時間が経てば減ってくるだろうけども。。。
・とこよだけ
心霊スポット取材に野崎が連れて行かれる。
キタよ!気持ち悪いよ!
そしてやられた・・・。
最後、琴子に「ああした場所には二度と行かないように」と釘を刺されるが、何となく行く前に”呼ばれて”るんじゃないだろうか・・・と思ってしまった。
・すみせごの贄
「ずうのめ人形」で登場した辻村が助っ人で行った料理教室で起こっていた怪異とか色々。
結構此の人ええ感じに出てくるよなぁ。
読んでて「辻村ゆかりと思わせて実は比嘉琴子か」とも考えたが、果たして。
ああ澤村伊智読んでるわ感めっちゃある。

あれ?と思った箇所は”分岐”してんのかなーと思った。
全てが1つの時間の流れとして繋がるんじゃなく、敢えて乱してあって、アナザーワールド的に分岐する話もあるんかな、と。
したら「ばくうどの悪夢」のネタバレを若干・・・。
いやちょっとまって読むの怖いんですけど。