社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

バレエ・メカニック

昔は靴下に継ぎを当てて長く履いていたと聞くが、足首伸び伸びはどうしていたのだろうか。
と、足首伸び伸び靴下を干しながら思った。

「バレエ・メカニック」(津原泰水ハヤカワ文庫JA)読んだ。

昏睡状態の娘・理沙の幻想が東京という都市と繋がる話。
そして理沙を追う父・木根原と主治医・龍神<彼女>の話。
其の先の話。
トキオ。
何を言っているのか解らないが、そんなような話である。
詳しくは粗筋参照・・・しても、そんなような話のようで全然違うような気もする。

第一章「バレエ・メカニック」は読んでいて只管、幻覚を見ているような感じ。
何処迄が現実で、何処迄が非現実なのか。
其れが第二章「貝殻と僧侶」でもう少し輪郭を持ってくる・・・ようで、どうなんだろうな。
第三章「午前の幽霊」は、何が何やら、で最後其処なんかい、と。
何れもめためたSFだけど、SFと言う程親切でもない、読んでいて身を投げ出して全身で感じていく・・・にしてもそうはさせてくれない。

残念ながら、わたしにはわからなかった。
解るとかそういう話ではないだろうし、経緯や解決を求めちゃいかんのでしょうな。
ざっくり感想検索して、「色んな読み解き方があるもんだ」としみじみしている。

50年後位に大ベストセラーになってそう。
人間が退化してなかったら。