「日本SFの臨界点[怪奇篇] ちまみれ家族」(伴名練・編/ハヤカワ文庫JA)読んだ。
SFは自由で良いな、細かく言えば定義だの何だのあるんだろうけど。恋愛より怪奇の方が合う。食い合わせいいんかな。
面白かったやつとか。
・DECO-CHIN/中島らも
DECO-CHINて、そのままやん。びつくりするほどそのままであった。
他のメンバーも加入したくて色々したんかもな。特にドラマー。
・大阪ヌル計画/田中哲弥
ヌルてそっちか。nullかと思った。
此れは落語で聴いてみたいかもしれん。
・地球に磔になった男/中田永一
乙一。
こういう東日本大震災についての触れ方もあるんだな、と。時間軸を移動しても変わらない(変えられない)というのはフィクションとはいえ悲しい。
ストーリー自体はいい話。
・黄金珊瑚/光波耀子
授業の実験で作ったケミカルガーデンに黄金の珊瑚みたいなんが出来た話。
黄金珊瑚にとっては生存戦略だったんだろうけど、どうしようもなかったんかな・・・なかったんやろな。
伴名さんの解説に経歴の他「創作の筆を断ってしまった」とあり、その理由も少し触れられている。
時代なのかなとも思うが、勿体ない。
知らないだけでそうやって埋もれていく作品、才能があるんやろな。。。
・ちまみれ家族/津原泰水
なかなかに酷い(褒め言葉)。
津原さん、読む度に文章が全然違う空気纏ってて、その変幻自在っぷりに驚く。
「バレエ・メカニック」読まねばならぬ。「テルミン嬢」も気になる。
・雪女/石黒達昌
SFなん?怪奇は怪奇か・・・とちょっと思ったけど、面白かった。
どうするのが一番幸せだったんだろう。
もしかしてユキの一族はこういう形で色んな世界、次元を渡り歩いてるんかもしれんな。
「人喰い病」も読みたい。
「日本SF全集」も読みたくなってきた。図書館にならあるだろうか。
どうでもいいニュース:
巻末の編集後記で気になった作家さんググったら思わぬ所に繋がっていた。