社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

カモフラージュ

「カモフラージュ」(松井玲奈集英社文庫)読んだ。

肩書が「俳優」じゃなく「役者」となってて「へぇ」と思った。
今はだいたい同じ意味だけど、語源を辿っていくと違いがあるようだ。”所説あります”なので都度確認されたし。

話というかアイデアが面白い。
ラブホで逢う男の為にお弁当作る人とか、お父さんの後ろに真っ白なお父さんが何人もくっついてるとか胸のオレンジとか。
ただ比喩に違和感がある。
タイトルも「何でそうなるんだろう、もっと他に良いのがあったんでは」という感じで。
多分、自分とは言葉の感覚が合わないだけである。
あと話が面白いなーって思っても綺麗に“落ちて”こない。
もやんとしたオチなんだとしても、その“もやん”にこない。
オチが無いんだとしても、”オチが無い”に”落ちて”こない。
ぱっと読み始めた時は面白い、だが読むうちに「・・・お、おう」ってなって、そのまま。
一体何なんだろうこの感覚・・・と考えてるうちに読み終わってしまった。
やっぱり感覚が合わないんだな。
そんな感じで胸倉掴みに来たと思ったらぬるっと避ける。
目の前でぬるぬるしてるけど、ぬるぬるしてるだけで心を刺しにこない。
好き嫌い以前に此処まで「感覚が合わない」って意識させられるのも珍しい。初めてかもしんない。
違う意味で心揺さぶられる小説だった。

それにしても、朝作ったお弁当を夜食べるの、傷んでそうな。。。
「ハンドメイド」ではあるだろうけど手作り弁当はハンドメイドなのか。





いっそ荒っぽくて「芸能人はコレで作家で御座い!って出来てよろしゅうおますな」って言える方がスッキリしたかもしんない。(酷ェ)
でもそういうのは臭いで解るから最初から手を出さんような。
(割と芸能人の書いた小説読みがちだけど、某おわってちゃんやKAGEでROUな本は読んでないじゃろ)