社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

沖縄しきたり歳時記 増補改訂

お土産にお菓子色々買ったけど、おかず系も買うべきだったと後悔する、旅の翌日なのであった。

「沖縄しきたり歳時記 増補改訂」(稲福政斉/ボーダー新書)読んだ。

随分前にまめ書房で買ってた本。
小原猛さんの本を読むのに役立つと思って。
旧暦のお正月から大晦日迄の年中行事が紹介されている。
お年始の行事にはお餅なんだな。
旧暦のお盆の後、御先祖様の霊以外が滞在し続けて、夏の暑さに弱ってるところを狙ってくる・・・というのは理に適ってる(?)と思った。
実際に悪さする霊も居るのだろうし、一方で「そういう事もあるから体調管理に気をつけなさい」って呼び掛けにもなるんだろう。

御先祖様は勿論の事、家族を想って行われる御作法が多いように感じる。
時代の流れの中で簡素化される事もあるけど、其れは実施する家族・親族の負担を減らす為でもある。
一方で変わっていくけれど「誰の為の御供えなのか?」という。
子孫が喜ぶと御先祖様も喜ぶだろう、だからって子孫の好みの物だけを御供えするのはちょっと変なような。
昔は無かった”伝承”が生まれる事もあるのだそうだ。
其れ自体は良いとしても「守らないと不幸になる」とか言われちゃうと困るな。

「旧暦2033年問題」は初めて知った。
旧暦というのはルール・計算方法があるのだそうで、2033年12月以降は計算出来なくなるらしい。
じゃあ新暦で、と簡単に動かす事は出来ないだろうし・・・どうなっちゃうんだろう。
沖縄のしきたりもだけど、他の地域も旧暦で行う行事はあるでしょうし。