社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

ナナメの夕暮れ

「イイミミ」見てたら「バカになったもん勝ち」とあった。
分からない事は聞いたらいいし、ごめん、ありがとうって素直に言えるから、だそうだ。
なるほど。

「ナナメの夕暮れ」(若林正恭/文春文庫)読んだ。

ダ・ヴィンチ」の連載だけど文春から出てるのね。

ゴルフに漫才との類似点を見たりするのが面白い。
試す事の楽しさ・・・解るような気がする。
「野心や野望が無いとダメ」と言う人は、自分がそうじゃないといけなくって「野心も野望も無くてもイイ」だと自信なくなっちゃうんだろうね。
かといって若林やそういうタイプの人間に「ダメ」って言うのもどうかと思うが、自分の為でしょうに。
ヌーハラの話から「怒らされている」気がする、という話も面白かった。
じわじわあった不快感に「ヌーハラ」の名がついて形になったんじゃと思うが、取り上げられた時にコメンテーターは実在するか分からない「求められていると考える事」を言わなきゃならない芸人も大変である。
かといって其れに応じてしまえば炎上するやろし。

他人の否定的な視線への恐怖、其れは自分も持っている。
「クソ野郎」と仰るけど、其のクソさが無いと芸人やってけないんだろうな。
ナナメ感は生き辛さを生むが、他とは違う視線をも生むのではないか。
そういうのが読んでいて面白い。
結局人間真っ直ぐな人、真っ当な人の方が稀でだいたいみんなどす黒いんじゃないだろうか、特に芸人は。
そういうとこ晒してるお笑い芸人はやっぱり面白いような気がする。
よく考えたら大変な仕事、役割である。
かと言って「皆さんこんな役割求めてるんでしょ?引き受けますよ」って感じじゃあ面白くない。
ややこしいな。
若林みたいな人が居て、TVやラジオや舞台で生き様見せてくれるから、生きやすくなった人は沢山居るんじゃないかな。
自分も恐らくそのうちの1人。

ややこしい”ナナメ”が沢山居るから、世の中の”真っ直ぐ”が真っ直ぐなままでいられるのかもしんない。