社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

後宮の烏

近所に2軒あった本屋、片方のAが閉店した。
もう片方のBこそやばいと思っていた、平日でも空いてるので。
しかしAの方は棚が空きだしたな、雑貨類をセールし始めたな・・・と思ったら閉店。
品揃えはAの方がよかったんだがな・・・。
お餞別的にAに買いに行ってきたが、カバー1冊だけでいいって言ってるのに全部掛ける(から時間が掛かる)、社員ぽい店員は何ともイヤーな釣銭の渡し方をする。投げるというか放るというか雑というか。
そういうとこな!Aで本を買わなくなったのは!
図書カードネットギフト使えますか?って聞いた時にすっげー雑な対応されたからな。そんなんばっかり。
閉店直前でも変わらんかったんか、と。

後宮の烏」(白川紺子/集英社オレンジ文庫)読んだ。
コバルト文庫じゃなくて集英社オレンジ文庫なんだ。
中華モノというやつか。
中国の後宮、妃だが夜伽はしない、奥深くで失せ物探ししたり不思議な術を使ったりする烏妃。
皇帝がその力・術を見込んである依頼をしに行く所から、物語は始まる。
烏妃は孤高の人、クールな存在なのかと思っていたが、彼女自身がまだ若くて成長途中である。
秘密を抱えて生きてきたが、皇帝高峻、花娘や途中で侍女になった九九達との出会いの中で人の気持ち等を知っていく。
高峻もまた、烏妃によって様様な事を知っていく。
それが烏妃や高峻の弱点にならなきゃよいがな・・・という話では、まだない。
そういう”友情”もあるさね。
幽鬼だ術だと出てくるけれど、とどのつまりは人と人の繋がり、関係、思い。
それにしても九九が可愛らしいな。

何だかんだで丸く収まっていく。
シリーズ化するなら、皇太后はまだまだ引きずると思ってた。
この1冊で綺麗に終わっているような気もするので、続刊どうするかな。
下手に読まない方が「いい物語だった」で終われるような気もする。