社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

精神科ER 鍵のない診察室

今年の恵方は西南西、という事で「西南西から東へ北へと~」と「A.S.O.B.i」と口ずさみながら恵方巻を切っていた。
(「西南西の虹」ちゃうんか、というツッコミはさておき)
食後口ずさんでいたのは「アブノーマルが足りない~」、辻ちゃんパート。何故だ。

「精神科ER 鍵のない診察室」(備瀬哲弘/集英社文庫)読んだ。

精神科ER 鍵のない診察室 (集英社文庫)

精神科ER 鍵のない診察室 (集英社文庫)

著者が実際に診察されたり、研修中に出会ったりした症例が紹介されているが、症例集そのものみたいだ、と思った。
教科書で見た!みたいな。
しかし患者の普段の生活や、支える保健婦や家族、救急対応する医者の事を考えた事はあまりなかった。
躁転すると本人はそうでもないんだと思っていたが、感情のコントロールが効かないのは本当にしんどいのだな、と。
症状が出ていても、それでも精神科の救急は嫌だ・・・というのは、余程辛い、酷い目に遭ってしまわれたのだろうか。
したくて拘束してるのではないのだろうし(力のリミッター外れてるだろうし)、仕方ない・・・でも患者側からしたら不安な所に身動きを奪われる訳で。
医者は少し長いスパンで診て判断しはる、けど患者は”今”で精一杯。
解離性障害」のケースは先生が自分の生徒の為に頑張ってはるけど、これ最終的に生徒も先生も疲弊してしまうやつなんでは・・・こういう時、先生は何処まで背負えるんだろう。
プロに任せてしまえ、と読んでるこっちは思うのだけれど。
家族だったとしても、何処まで背負えるのか。
医者もそこまで診きれないだろうし・・・難しい。