社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

仙台行き帰りに読んだ本

そんなに大変ではないと思うが大変なんかなー、でも人からみたワテも「そんな大変じゃないのに何故悩む?」だらけで、そういう他者のまなざしで出来ているのかもしれない。

‪仙台行き帰りに読んだ本。
・他者という病(中村うさぎ新潮文庫
中村さん、謎の病気、心肺停止だなんて事になってたんだ・・・。
薬の副作用で人格が変わる、というのが怖い。
人間日々色々あるから攻撃的になる日も落ち込む日もあるだろうけど、そういうのとはまた違うもんな。かといって薬飲まなきゃ命に差し障る。
そういう形で”自分”と向き合わなきゃいけないというのもしんどいな・・・。
とはいえまさにその”真っ最中”の文章の勢いが凄い。病んでる!と思ったがそんなレベルではない。
色々抑圧してるものが噴き出すんじゃなくて”自分には無い、無いと思ってる”モノが出てくる。
しかし果たしてそれは本当に“自分には無い”のだろうか?認識していなかった自分の一部分だとしたら?
そういう怖さがある。
政治的に正しい警察小説(葉真中顕/小学館文庫)
「政治的に~」は筒井さんぽさもあるなぁ。どたばたすっとこどっこい。
PC意識し過ぎたらなーんも書けないし言えないもんな。
「ここがPC的にダメ!」を追求し過ぎると、その主張も「PC的にダメ!」になっちゃう。
「神を殺した男」が面白かった。面白かったって言っちゃあかんのだろうけど。
”神”であり続ける為に”何か”から守ろうとしてる・・・とは思ってたが、そこか。
本が出たのが2017年10月だが、そこからまた将棋の世界が変わってきてる
ラノベ作者が現実がフィクションを超えてしまう話をツイートされているのを見たが、この作品も2018年以降の将棋のあれやこれやに影響受けそう。

愚痴聞いておくれよ

祖母を見送ってきた。
ここ数年病院か施設(特養とか)に居たのだが、4/1にオトンから「骨折で入院する事になった」と連絡があった時に何となく覚悟をしていた。
何となく察知してたのかな・・・その反動が先週のバカテンションだったのかもしれない。
で、仙台で朝メロンパン食ってる時に今度はオカンからメールが入り、亡くなった事を知った。
「びっくりしないでね」と書かれていたが、びっくりはしない。
とはいえ覚悟はしててもショックはある。仙台に居るのが知れるのは非常にまずいので大急ぎで帰る。元々朝早い便で帰る予定だったけど・・・。
仙台空港へ向かう時、どうにも落ち着かなくて音楽聴く事にした。
たまたまPOG2の音どんなんだっけ、と伊丹で「トロイメライ」聴いてた続きで「リヴスコール」を聴いていた。THE BACK HORN優しいね、ってずっと思ってた。
少しでも気が紛れるよう、空港の本屋で文庫本買い込む。

お通夜。
悲しいとかショックとか、そういうのだけじゃなくて親戚と顔合わせないといけないのがしんどい、粗相の無いように振舞わねばならないのがしんどい。
頭が痛くてぼんやりする。
案の定オカンに重箱の隅突かれる。恥ずかしい事なのは本人も分かってる、分かってるけど止むを得ないと判断してるのに何故上っ面だけで叩くかね。
お通夜の帰りに死にたくなりながら帰宅。何でわたしは生きてしまっているのだろう。

お葬式。
同い年のイトコが話をしたいという事で、式よりも早く行く事になった。少し会社に寄ってから斎場に行きたかったのだが。
イト子(仮)は甥・姪達が可愛いムギューッ!なんだと思っていたし、何年か前に親戚の集まりで会った時は実際そうだったのだが、どうもそうではないようだ。
特にこういう場だと”子供がいない”というのは相当酷い扱いである。ひとでなし。
こっちからすると、子供産みゃあいいってもんでもないしその前にそこいらですっ転がってるの何とかしろよって感じなんだが。
どうやら某親戚にとって我が子・孫は可愛いが自分みたいな奴は家畜扱いらしいよ。
詳しくは気持ち悪くて書けないけど、一体いつの時代の、どこの田舎ですか?・・・とか言うと、大半の田舎の真っ当な人達に失礼にあたるわい。
前々からシビアすぎるダイエット頑張ったオカンの痩せっぷり見て「絶対ガンや」って何回も言うような人だけどさ、自分と子・孫以外の扱い酷いけどさ。
そこまで酷いと思ってなかった。家庭板案件だけど、もし書き込んだとしたらドン引きされるレベルだよ。
もしかしたらイト子(仮)も酷い扱いされてんのかもな・・・
そんな話はどうでもいい。
居場所の無いもん同士(って言うのも何なんだけど)会場の端っこでばーちゃんの思い出や「自分にとって幸せかどうかが大事なんだよ」という話をする。
将棋とかさ、ばーちゃんと自分と、初心者ふたりで駒の方向書いたメモ見ながらあーでもないこーでもないってやってたの思い出した、というかひふみんや藤井くんのニュース見て思い出してたとこだったんだ。
ばーちゃん丈夫な人だから、亡くなったようでむくっと起き上がってくるんじゃないかと思ってた。そんな事はなかった。
ありがとうね、おじーちゃんによろしくね。
とはいえ実際のところ、そんなの考えてる余裕無くてな。イトコの子供達が走り回ってて。仕方ないとは思う。お坊さんがシンバルみたいなの叩いたら怖いよね。
こういう場って人間関係の柵とぶち当たらないといけないからしんどい。
よく親子関係・親戚関係含めてうまく受け流して~というアドバイスを頂くけれど、受け流したいのに流れていかない。

冠婚葬祭の度にそんなんばっかりで、やだな。
真っ直ぐ亡くなった人の事を想う事が出来ない。
そんな自分が厭だ。
リーサル*1一服盛って行ってよかったかもしれない。

どうでもいいニュース:
祖母の家の檀那寺が中学の同級生の実家で、その同級生が読経に来てくださってた。読経の声渋い人居てはるなぁと思ったら。

*1:最終兵器として頓服で飲んでるワイパックス

演劇が苦手な理由

演劇はTEAM NACSと劇団四季と「オケピ!」を観た程度の稲沢です。

演劇が苦手な理由教えて、というツイートが流れてきたんで答えたらRT・イイネが結構あった(当社比)。
しかし厭な、苦手なタイプの人にRTされてあーだこーだ言われてなぁ。
という事で理由を書いておく。

  • 学生時代に付き合いで観たお芝居が長時間自己満足を見せられてるようなモノでそれ以来演劇にトラウマが出来てしまった

基礎ゼミで仲良くなった友達が演劇やってはって、公演の度にお誘いを受けるので「ほな言ってみよか」と観に行ってみたのだが。
全然訳が分からんストーリーだった。ストーリーあるのか?って感じ。
延々と語ってはるのを観てるような感じで。
授業サボってまで観るもんじゃないし・・・と途中で抜け、後で「最後どうなるん?」と聞いてみたら「最後全員死ぬ」との事。
どんなんや。
(RT・イイネが多かったのはこれ)

  • DMがしつこい

これも付き合い。習い事で一緒だった、友達だと思ってた人に住所教えたらめっちゃ来た。
興味持ちつつあるところでプッシュされたら「おお!」って思うんだろうけど、↑があって「お芝居しんどい」と思ってる人間のままだったんで、こちらもしんどくなった。
一時期年賀状もやりとりしてたのに公演の案内DMしか来なくなって付き合いも止めてしまった。
確かに「案内送る以外には利用しない」とは言われてたけど、一応友達だと思ってたのにな。
俳優としての自分の宣伝兼ねて年賀状送っても悪くはなかったんじゃないか?と思っている。

  • 明確に「娯楽として楽しめる」と解る作品でも自ら観に行きたいと行動に移せる動機付けが自分には無いのかもしれない

初めてお芝居観たのって何時だっけ?と考えてみたら中学の時に学校で連れて行かれたお芝居だった。
演者が声張って台詞言うのが苦手だなーと思ってしまった記憶が。
あんまり自分から「観たい!」と思うジャンルではないのかも。
そういえば劇団四季も「オケピ!」も誘われて観に行った。
自主的にTEAM NACSくらいか。でもあれも「友達がチケット重複しちゃったんだけど」って声掛けて貰ったような。

  • 長い

途中で休憩入るけど時間長いのはちょっとしんどいし、帰りの電車・バスの時間が気になってしまう。
休憩挟んでトータルで2時間くらいだったらいいのになぁ、と思う。

やっぱ演劇向いてないんだな、自分・・・。
とは言いつつ歌舞伎は観てみたかったりする。

行ったよ宮城

さてオペレーション牛タンの色々。
仙台-神戸便はあるものの神戸発が間に合うか微妙な時間帯(朝早い)のため伊丹から仙台へ。
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着陸時に海岸が見えた、色々考えた。
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海沿いの街に住む友人はご両親から「津波が来たら兎に角高い所へ」と聞いて育ってきたそうである。
仙台PITも「ライブ中は非常灯消すからその前に非常口の位置を確認して」という注意書きが沢山あった。アナウンスもあったかな?
こちらでも「非常灯消すよ」というアナウンスはあるが、こんなに沢山、しっかり告知ではなかった気がする。

お昼は利久。うまし!
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お昼のラジオにマツと山さんが出るとの事、微妙に間に合うかな?な時間なので走った。地下鉄乗り場迷って遠回り、到着後も場所が分からず遠回り。
着いたらほぼ終わってた。
その頃には喜久福もええ感じかな・・・と思ったがまだちょっとしゃりしゃりしていた。美味しい。
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観光・・・はあんまり時間無くて仙台城址。
仙台城址まではるーぷる仙台でゆるーっと。仙台は桜満開。
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見晴らしがよくて、そりゃあここに城築きはるわなぁと思う。
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バンドのギターさんにお土産頼まれてて、そりゃあもう木刀だろうと考えたが飛行機に持ち込めないのでやめる。

10年ぶりくらいに友人に再会。よく考えたらこーやってお茶するの、初めてかも。前回は武道館の前で立ち話だった。
彦いちのあんみつも桜満開。
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ライブ終わってもぐたーっとならなかったので、ライブ前にあんみつ食べるのは良いのかもしれない。
ライブ後は本当に色んな人に再会した、というかもう何がなんだか。嬉しい話である。
が、はしゃぎ過ぎて喉やられてきてしんどかったので飲み会には参加せず。無念である。
無念といえば凍天食いっぱぐれた。場所わからん。そもそもよく待ち合わせ場所に行けたものだ(←目印をナビゲートして貰った)

翌朝メロンパン。仙台まで来てメロンパンなのか。
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ありがとうメロンパン、また仙台にも大阪にも神戸にも来てねメロンパン。
仙台にも大阪にも・・・といえば「カオスの百年ツアー」は全部滝ちゃん参加、仙台のサポートは為川だそうだ。大阪もかな。だとすると今年はTHE BACK HORN以上にこのお2人を観る事になる。え。
ほんとはクリームボックス食べたかったんだ・・・と仙台駅に行く途中にファミマ見たら、あった。
空港で食べた。まだ食うのか。
クリームでろんでろんなので空港で食べるもんではないな。美味しかった。
お土産のおやつも色々買った。それくらいしか出来ないから。
また来られたらいいなぁ。
大人になって行きたい所、また行きたい所が増えていくけれど、あとどれだけ行けるんだろう。

お会いした皆様、THE BACK HORNも9mmもありがとうございました。

で、神戸着いたら空港でご飯食べようかしらウフフ(まだまだ食うのか)の予定だったが色々あって早々に帰宅。
気持ち的によんどころない、というか落ちそうになるのでこーやっておばか日記を書いているのであった。

THE BACK HORN 20th Anniversary「KYO-MEI対バンツアー」~情景泥棒~ at 仙台PIT

仙台行って来ただまき。「おいでよ宮城」って言うなら行くよ宮城へ。
直接会うのはTHE BACK HORN1回目の武道館以来(でもツイッターではいつも仲良くしてくださる)の友人に美味しいあんみつのお店に連れて行って貰ったりそのまま仙台PITまで行ったり。
仙台PITはなんばHatchに似てる気がする。Hatchよりちょっと観やすいのは、ちょっと高い柵のとこから観られたからだろうか。
あほほどラババン持って行った上に更にTHE BACK HORNの新しいやつ買ってしまった。折角だからHEREのラババンも持っていけばよかった。
(大阪被ったから仙台行ったら仙台も被ってたという。9mmサポートギター隊の写真がツイッターにございましたな)
入場時にどちら観に来たか聞かれたが、何と酷な事を・・・どっちもやん。今回の対バンで一番ファン被ってるんちゃうん?
「どっちも!」って駄々捏ねたかったが大阪ワンマン観られない衝動で仙台に来た、誰が対バンでも好きなバンドなら仙台に来てた筈なのでTHE BACK HORNにした。

札幌のネタバレやだーな方は後日。




9mm Parabellum Bullet

ロング・グッドバイ」でスタート。滝(の音)も一緒だね!
BABELスタイルじゃないけど、かみじょうちーちゃんがめっちゃ観られた。シンバル乱れ打ちの打点高い。「BABEL」の曲は特に見ごたえがある。
とか言いつつツイでは「為川こわい」とか。卓郎ギターかな?が1本。因みに卓郎は持ち替えあり。
いやでもほんまこわいと思った。
主張するけどしない(と書いてて自分でも訳がわからない)、何がどうこわいのかわからないけど「こわいー」と思って観てた。
滝じゃないけど明らかに9mm 。
9mmでこれだったらfolcaはどうなっちゃうんだろう。弾きたがりでいらっしゃるんだろうな。
アンプ何だろう?低音が効いてる感じ。
「新しい光」のベースぶん回しが光舟っぽい、あれも光舟リスペクトなのかな?
「夜更けの囁き」に卓郎・カズがゲスト出演した時、囁き声で喋る心算だったけど普通に喋っちゃったそうだ。
「トリビュートアルバムの予定ありませんか?」と聞いたら「ない」という事で勝手にトリビュートしました、
で「晩秋」。
「罠」やんないかなーでもあのハイハットは「空、星、海の夜」かな?と思ってたとこへの「晩秋」。
光舟が9mmの楽屋に来た時にセトリ見て「嘘じゃろ?」って仰ったそうだ。
カズ曰く「広島弁は夜中に出てくる」、ディープに酔った頃に広島弁になるらしい。「午前3時じゃなく午後3時の広島弁」。
意外。わりと広島弁のイメージあるけど、普段は福島・広島ちゃんぽんで100%広島は夜更けなんだろうか。
それはさておき「晩秋」、一瞬面で歪むのがミリミリしてるな。空しさ控えめの分色気がある。フランジャー控えめ。
札幌はまた違う曲演りそうな気がしたがどうだろう。
「黒い森の旅人」はマツが好きだからセトリに入ってたんだろうか。
そういえばMC途中でマツがスティックで拍手みたいに叩いてるのがカチカチ聴こえてた、かみじょうも色々スティック打ってたけど「ちーちゃんはいい」って止められてた。

THE BACK HORN

「がんじがらめ」でスタート。即終了!・・・ワテの記憶がね。
「情景泥棒」の曲は「閃光」以外やってたと思う。「光の螺旋」は名古屋ではやらなかったらしいが9mm対バンの日はやるだろうとふんでいた。
「情景泥棒」「~オデッセイ」を生で観たかったから、演ってくだすって嬉しかった。
打ち込みドラムの曲はどうするんだろう?と思ったら上モノ(?)を打ち込みに任せてタムetc.叩くよ、というハイブリッドドラム。
こういうのをTHE BACK HORNで観る日が来るとは。
「情景泥棒」途中の高い声はズンさんも歌ってたらしい。後で教えて貰った。やっぱそこは同期で、山さんが歌うんじゃないんだなーと思って観てた。
因みに山さんギター弾いてた。
「晩秋」はインディーズ1stミニアルバム「何処へ行く」収録曲で、今回それ以来のメジャー初のミニアルバムだからやったのかな?と思ったがそうではないらしい。卓郎だったらそのくらい仰いそうな気がしてたので意外。
リハーサルで9mmの「晩秋」観て、光舟が「いい曲だなぁ」と仰っていたそうだ。改めて聴いて分かる曲の良さ。カバーってそういう良さもあるんやなぁ。
卓郎はいい感じのメロディーに変えていた模様。
栄純が笑顔。観てる人が救われるような笑顔。
あとは兎に角凄すぎて言葉にならない。ほぼほぼマツ観てた所為もあるだろうけど。
山さんMCいい話だったんだが忘れた(思い出したら追記するかも)
THE BACK HORNは優しいね。

色んな愛し方があるものだ、と思った。
他の方のライブレポによればユニゾンは「古参ファンだ」と、ずっとずっと前から好きなんだぞーっと愛を表明していたようであるが、9mmは勝手にトリビュートで1曲やるという愛の表し方。MCからも「俺たちもバックホーン大好き度は負けてないぞ」って溢れてたな。*1
今日以降の対バンも、それぞれの愛を見せてくるんだろう、ええなぁ観たいなぁ。
マツはMCで「9mmは大好きなバンドでしっかりTHE BACK HORNのDNAを受け継いで・・・血を吸ってる、バンパイアだけに*2」って言ってたが、多分そんなバンドは沢山ある。
今の邦楽ロックへの影響度ってめちゃめちゃ高いんではないかね。

何はともあれありがとう仙台PITと東日本方面のバクホン友達!
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どうでもいいようでよくないニュース:
さすが仙台のTSUTAYA、ARABAKIの準備万端である。
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*1:初めて喋ったのは新幹線の中、という話は何回か聞いてるけど毎回初めて言うかのようにウキウキ喋ってはるよなぁ

*2:2ndアルバムが「VAMPIRE」