社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

怪談売買録 嗤い猿

めざましテレビ荒吐1日目レポ、わたしの知らない荒吐だった。
9mmは知ってる・・・観られて良かった。
川上洋平やTAKUMAも出てたから放送あったんかな。

「怪談売買録 嗤い猿」(黒木あるじ/竹書房怪談文庫)読んだ。
怖い(というか不気味な)ので書影無しです。
こちらも怖い。
なんでそんな話が集まってくるんだ・・・。
想像もつかない。
ある話と別の話に繋がりがあるとか(あとがき参照)。
話自体も怖いのだけど、もし此れが別のフィクション作品、「8番出口」に出てきたらほんま怖いやろな、という話も。
話を”買い取って”本として纏めはる黒木さんにも怪異が。
(で、そういう話読んでる時に電話が一瞬鳴ったから怖かったよ・・・非通知で掛かってきたやつ)
何というか、読んでる最中よりも感想書いてる今の方が怖い。
他の怪談本もそういう事はある、でも此の本は何故かまじでほんまにむっちゃ怖くなってきた。
心温まる系の良い話もあるのだけど・・・。

其の他気になった話等。
・反抗期の終わり
怪異も反抗期のイライラに引っかかるのか。
御先祖様で「いい加減にしなさい!」だったとか。
・黒服と白服
そういうとこでお店が忙しくなるかどうか判るの、よく考えたら凄い。
・紙垂
ある物だけ「動かない」というのも怖い。

どうでもいいニュース:
Kindleの読書記録で「N週連続で読書しましたねー」って出るやつ、要らない。

岸辺露伴は動かない 短編小説集(5)

江戸川乱歩賞の講評で作家名に指摘があった件。
まさかと思うけど、講評書けるような内容じゃないから作家名の減点の話したとか・・・?

岸辺露伴は動かない 短編小説集(5)」(柴田勝家集英社UJ文庫)読んだ。

ウルジャンの付録、待てば別途書籍版も出るだろうとは思うが、待てなかった。
露伴先生、柴田勝家其其面白くない訳が無い、掛け合わせたらもっと面白いに違いない!
・・・のだが、ついうっかり緑茶のノリで淹れたハーブティーみたいな感じである。
露伴先生が濃過ぎるのか。
最後の最後までどうなるか解らないけど謎の安心感があるのが柴田さんだなぁ、と。
「ペア・リペア」はいずれドラマ化しそうである、してくれ。私が観たい。
あと他にも柴田版露伴先生読みたい。
そして若し特殊設定ミステリーバッキバキの斜線堂さんがお書きになったらどうなるかな?と一瞬考えた。

という事で久しぶりに「ウルトラジャンプ」も読んだ。
「シェパードハウス・ホテル」良かった。
ultra.shueisha.co.jp
話に惹かれたけど、絵もすごく好きだ。
ググったら原作の方の絵も好み・・・だけど此の作品は此の作画の方が良いな。
身も蓋も無いエ□もある一方で「ベイク・ベイク・ベイク」は女性(年齢層高め)向けっぽくて意外。
其の振り幅が良いな、でも身も蓋も無いだけのエ□はなんかヤダ。
ストーリーも面白くないと。
読み切りの「人と妖」の人の別作品、「赤龍人」の続き読みたい。
「人と妖」はウルジャン本誌のサイズで読むのが良いんだろうな。

怪談売買録 死季

こないだ職場で雑談していて「え、ロック好きなん?そんな風に見えない」と驚かれた。
どんな風に見えてはったんやろ。。。

「怪談売買録 死季」(宇津呂鹿太郎/竹書房怪談文庫)読んだ。
怖いので書影なしです。
本家の怪談売買所で集めた怪談の数々。春夏秋冬再び春、で”四季”もとい”死季”。
時には出張買取も。
数珠繋ぎだけど、そう繋がなくても良いのでは・・・とちょっと思ったが、此れも味のうちだろう。
もしかしたら後に「阪急沿線怪談」に収録されたのと同じ方の話もあるのかな。
震災絡みは読んでいて胸が痛む話もある。
東日本大震災と比べて怪異が語れるのが少ないだの何だの言ってた奴はこういう話もちゃんと読んでくれよな)

・良い守護霊さん
足のツボ押して貰えるのは有難い・・・けど、収録されてる話の通りだと怖いやんな。
悪い気も解してくださったんだろうか。
・母の憂鬱
お母さんとしては複雑だよなぁ・・・どうしようもない話ではあるけども。
出張中に何も起こらなかったのか・・・とはちょっと思った。
「自分らの事どう話されてるんやろ」とか聞いてはったんかもしれない。
不愉快な話だったら其の時に出てきてはりそうというか。
・雨の日の午後
ほんっとに不思議な話。そして神神しい。
しかも一度だけじゃなく二度というのが。

別冊音楽と人 チバユウスケ

「別冊音楽と人 チバユウスケ」(音楽と人)読んだ。

ミッシェルのデビュー当時からのチバ単独のインタビュー記事集。
「Gb」「snoozer」等他誌に記事もある。
持った感じがバンドスコアっぽい。縦書きだから方向違うけど。
チバ単独だけど、ベンジーや増子兄ィとの対談も。
市川さんがチバのインタビューしてたよー!わーい!

リアルタイムで読んでたら「生意気なやつ!」って思ったのかもしんない。
前説(?)で「”てめえこの野郎”と思わせる発言が頻出してるが、だからこそリアルなんだと~」とインタビュアーが納得する事にしてはる旨書かれてるインタビューもある。
でも今読むと「あゝチバだなぁ」「確かにめんどくさいわな、色々ごじゃごじゃ(時には関係無さげなどうでもいい事も)聞かれて言葉で答えなきゃなんないの」と思う。
言いたい事、伝えたい事、何故其の歌を作ったかは聴いたら解るだろ(解れ)、何も別途言葉にして説明しなきゃならないって事もないだろ、という。

ミッシェルの頃は段段翳り、不穏さも見え隠れしてくる・・・。

途中、読んでて「うわあ」ってなったやつあったが、インタビュアーがタナソーだった。
そういやあマジマジと読んだ事無かったわ、タナソーの文章。
(「snoozer」は立ち読みした事あったけど、其れも1回位だ)
面白いけど読むのがしんどい、 或る意味直近の「ROCKIN'ON JAPAN」の「拓也、どう?」みたいなやつよりアチャー (ノ∀`)ってなった。
此のテの文章は読み慣れてると思ったが無理だった、てか“平林無かった事に”ニュジおじさんと仲が良い訳だよ此の無駄な拗さは似てる。

ずっとそうだったんだろうけど、希望を音楽にして歌い続けて来た人だったんだな。
The Birthday以降はより顕著なような。
良い年齢の重ね方だったんだろうし、色んな事がありすぎたのもあったのかもしれない。
そんな事を考えながら読み進めて行くと、2009年のインタビューで「未来なんてもんはクソだと言ってましたけどね」と言われて「だんだんこの歳になると、見えてくるものがあるよね。そしたら歌詞も、少しは変わってくるよ」って仰ってて、成程。
如何にもロックミュージシャン、バンドマンとしてかっこつけてます!じゃない、素なのにめちゃくちゃかっこいい。
どんなにクソな世界になっても、チバからはまだ希望が、愛が見えてたんだろうか。
クソだから歌にして世界中に伝えたかったのか。
独りで音楽やるんじゃなくて、誰かと演りたかったのか。
そして音人での最後のインタビューはSNAKE ON THE BEACHだったとは。
神様、どうにかならなかったんですか。
せめてThe Birthdayでももう1枚・・・もっと出て欲しいけど、其れを我儘と言うなら仕方ないけど、他のメンバーが「チバくんだったらどうしてたかな」等と考えるんじゃなくチバが直接関わった状態で、アルバム出させてくださらなかったんですか。
「死ぬまでやるよ」って死ぬまでロックしてはったけども。
ちょっと早すぎやしませんか。

新鮮な気持ちだったり、「あー此の時読んでたわー」だったり其の時々のチバに触れられたのは良かったけど、年齢の事、此の先の事、「俺は141まで生きるから」って箇所は読んでて辛かった。
そういうのは古希記念インタビューで「あの頃『141まで生きる』って言ってましたよね」って若いインタビュアーにツッコまれて欲しかった。

ところでネット記事が増えてきたら、どうなるんだろうね。
こういう本に出来るのか、リンク集になるのか。
サイト自体が終了してたら記事ごと消えてしまう。
かといって魚拓・アーカイブから起こしてくるのは色んな意味で難しそうである。。。
此の本だって、音人(特に金光さん)のチバへの、チバの愛というロックを愛した人達への”愛のおかえし”だったんだろうと思う。

どうでもよくないニュース:
TOSHI-LOWさんは”としちゃん”呼びしてはったんか。
バーチー・としちゃんの仲。
いかつさのある御二人だから、なんかふふってなっちゃう。

道案内しよ?

今日インスタ見てたら、神戸に居るアルカラがストリートライブするかも・・・という事で、お稽古終わりに急いで三宮センター街フラワーロード側どんつきを目指した。
今迄にもちょいちょいライブやってはる場所である。
やっと生で観られるで!
しかし中央幹線のとこの交差点で再びインスタ確認したら「やる前に止められました」との事。
なんで
諦めて帰るか・・・と戻りかけたら、千鳥屋宗家の店先にみそ餡の柏餅を発見。
関西ではあまり見かけない、みそ餡の柏餅。
此れは買って帰らねばならぬ、とお会計へ。
千鳥屋宗家はお店の方がお茶とお菓子を出して下さるので有難く頂いていると、次のお客さんが。
・・・と思ったら、ホテルへの道を尋ねている海外の方だった。
ロバート・フリップ系のイケメンである。其の情報はどうでもいいな。
行きたいのは三宮に複数あるチェーン店のうちの片方。
近い方だったらお店の方も説明に慣れてはるっぽかった、しかし遠い方なのでちょっと説明に困ってはる。
ストリートライブ観られなくてやけくそだったんで「じゃあ一緒に行って案内してきますよ」と申し出た。
「ロザンの道案内しよ」*1みたいである。
ふふ。
近くのでかい交差点(さっき中止なん知ったとこ)曲がって東に行ってうんたらかんたら、直ぐやん。
しかし今は三宮の駅前で工事中、普段ならしゃしゃっと渡れる道が無い。
どうしよ。日本語でも説明しづらい状態ではないか。
取り敢えず神戸阪急前迄行けたら何とかなるのだが・・・どうやって行くか。
Mr.フリップ(仮)は大きい荷物引いてはるからアップダウンは避けたい。
カタコトで「わたしついてきて!」「ひがしにまっすぐ、あっちに川!」「わたしらいるのここ!」「わたる!」「Thisフラワーロードよこぎる!」が精一杯である。
菅ちゃんが英単語連呼しながら案内するとこまで「道案内しよ」と同じである・・・いや菅ちゃんの方がマシだ。
「何処行くん?」みたいなコミュニケーション出来てるもん。
そんな余裕は無かった。
信号渡って何回目かの「This!ここ!あっちにわたる!」で「此処からは行けるからもう良いよ」的な事を言われて別れて来た。
Mr.フリップ(仮)に申し訳ない事しちゃったな・・・無事辿り着けてたら良いが。
そこそこ時間経ったからアルカラのストリートライブ場所見つかったのでは、と思ったが情報無し。
今度こそ諦めて晩御飯買って帰った。
先日急に高校数学やり直したくて友達に問題集のお勧め教えて貰って今日見に行ってたんだが、やり直すべきは日常会話レベルの英語ではないのか。
道案内と「写真撮るよー!はいチーズ!」的な言葉位は話せるようになりたい。

後で家人に「自分でGoogleマップ見て貰ったら良かったんちゃうん」と言われて、確かに。
Googleマップ、海外の人のスマホで日本の地図見られるやんね?
なんかローカライズ的な操作要るんだろうか。

*1:MBSテレビ「よんチャンTV」の1コーナー、ロザンが半ば無理矢理に道案内するやつ