社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

ALL INDIES THE BACK HORN

今年はここ数年(下手すりゃここ10年)で一番CD買ってる気がする。
感想が追いつかない。

「ALL INDIES THE BACK HORN」聴いた。
その前まで他のバンド聴いてたんだが、THE BACK HORN聴くと「あぁー帰ってきたあああ」と靴脱いで裸足になって畳の上に体投げ出してごろごろするような感覚。

山さんの鋭くて儚くて刹那的な声が、力強く、自信に溢れてたものになっている。
声の時点で無常感漂ってる曲もあったやん・・・「風船」の「神様は救わない 壊れたおもちゃなど」のとことか。
でも完全に”今”ではないのだよな、”今”だけど当時っぽさもある。
これが20年というものか、20年積み重ねてきたものなのか。

とか書きつつ、元のインディーズ盤と一番「変わったなー」と思ったのが、実はドラムだったりする。
「こういうフレーズだったっけ?」等と考えながら聴いてた。
(そういうとこも、単純にインディーズ盤では気づかなかったとこに今気づいただけなんだろうけども。)
ベースは弾いてる人からして違うし、ボーカルとギターは大きく変わってるんだろうなー、という”心構え”があったからかもしれない。

改めて今のTHE BACK HORNで聴くと色々発見あるよなー。
特に「お!」ってなった曲について書いていくと、

  • 「雨乞い」普通に曲やったんやなぁ。「怪しき雲行き」の導入みたいだったのが普通のインストになってる。これがやりたかったのか。
  • 「晩秋」のフランジャーのアレがなかったのがちょっとさみしい

(9mmの勝手にトリビュートver.はフランジャー使ってたような)

  • 「風船」の最後は変わってるよね、E♭らへんだったのがG♭らへん(ちゃんと拾ってないので怪しい)、要は曲全体のキーでちゃんと解決して終わってる。

※これはどっかのタイミングで詰めて考えてみたい

  • 「新世界」のマツラップは東北以外の訛り方してないかね。

「あれ、違う?」と感じたところは実際に変わってるだけじゃなくて、ご本人がキモだと思っている箇所を聴き手が読み取れていなかったという事かもしれない・・・。

自分が実際にインディーズ盤を聴いたのは2005年後半だったと思う。
バンドが経験・年齢重ねて変わっていっただけじゃなく、聴いてるこっちも年取ったし聴き方も感じ方も変わったんだよなぁ・・・。
それでも変わらずついていけるの、幸せだなぁ。