社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

シャーロック・ホームズの凱旋

こないだテナー観に行く日に「松屋でシュクメルリ食べてから行こ~」って言ってたら「ライブ行く前に食べるんか、にんにく食べるメニューなのに」と家人からツッコミが入った。
そういえば前回も「お昼は松屋でシュクメルリ食べてこ~」って、美容院行く直前で止めたんだった。
抑も自分は硫化アリルに弱い。
でも食べたい。
松屋のシュクメルリ定食を食べられる日は来るのか。

シャーロック・ホームズの凱旋」(森見登美彦中央公論新社)読んだ。

ヴィクトリア朝京都の物語。
名探偵・シャーロック・ホームズがスランプに・・・すると彼の活躍を冒険譚として発表していたワトソンも沈黙せざるを得ない。
だがスランプなのはホームズだけではなかった、モリアーティ教授もレストレード警部もスランプだった。
という事で”人生最大の難事件”の謎を協力して立ち向かおう!

・・・で済まないから面白いんである。
未解決の令嬢失踪事件、竹林、心霊主義のインチキ霊媒、ホームズを焚きつけるような女探偵。
虚実入り混じって・・・って一体何処迄が現実なのか。
最後の最後迄、ほんっとにどうなっちゃうのか。
ホームズのしんどさもちょっと分かる、だけど謎は解いて欲しいしアイリーン・アドラーの気持ちもちょっと分かるし竹林から帰って来て欲しい。
ホームズもワトソンもみんな凱旋してくれて良かった。
自分も一緒に帰ってきたけど、読み終わって未だぜえぜえ言ってる感じだ。
ヴィクトリア朝京都か・・・ああ京都とロンドンの景色がオーバーラップしてきたわ、と思ってるうちに気が付いたら竹林に居た、と思ったら色んな所に連れて行かれたのである。
兎に角みんな読んでー!体力ある時に!
「本が好き!」にはもうちょっと落ち着いてから書こう。(書けるのか?)

シャーロック・ホームズあんまり知らなくても楽しめるし、遡って読みたくなる・・・けど或る程度知ってる方がより深く面白がれるかもしれない。

どうでもいいニュース:
ホームズは児童向けの「まだらのひも」だけ読んだ事あったような気がする。