社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

着ル怪談

電車のロングシートの端っこに座ってたら、乗降口のとこに人が立った。
所謂“狛犬”の位置である。
其の人がシート側に凭れ掛かってくるから、着てた上着のフードの縁のもけもけファーが自分の頭に刺さってチクチクする・・・。
気づいて!他人の頭に刺さってるよ!

「着ル怪談」(加藤一、他/竹書房怪談文庫)読んだ。

着ル・・・服もあれば素材もある。タオルも有りか。
身に付けるモノだから念も籠るだろうし色々ありますな。
とある話の中に「服を身に着けるのは、福を身に着けること」とあるのだけど、其れを逆手に取ったんだろうなぁという話もある。
身代わりにもなるし伝わるし”おっ被せる”事も出来る訳で。
つくねさんの話で著しく胸糞悪過ぎる話があった、個人的にいっっっちばん嫌いなタイプの話。
他の方でも今迄にも此のテの話は目にする事があるけど、あの話は一番駄目だ、つくねさんの本読めなくなる位。
(でも多分読むと思う)
夜行さんは話の掴み上手いな。

其の他気になった話等。
・糸
ぶっちゃけレース糸位細いと異物があったら分かる。編めない。
だけど其の事に気づかない位”取り込まれて”たんだと考えると恐ろしい。
・頑張り屋のトモちゃん
何時から?・・・と考えると怖い。
嫁に仕込んだのが息子に災いした可能性もあるよなぁ、と思ってしまった。
染物屋の奥様GJ。
・気付き
とある新商品に纏わる話。
素材なのか商品なのか売り場なのか。
服の流通考えると洒落になんないよな・・・と思ってしまった。