社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

叱られる力 聞く力2

TVのワイドショーが不安煽るばっかりでどうするよ?
他所はもうちょっと気を遣ってたよ?

「叱られる力 聞く力2」(阿川佐和子/文春新書)読んだ。

「聞く力」の次が「叱られる力」なん・・・?
「聞く力」の取材を受けてるうちに、人付き合いが苦手、克服したい・・・という話になるのだそうだ。
其処から「叱られる」事にフォーカスされていったみたい。

阿川さんがインタビューをする時に大事だと思っている事が「相手に不機嫌になって欲しくない、怒って帰ったりされたくない」なのだそうだ。
確かに相手が気を悪くしてしまって対話がスムーズに出来なくなったら、”聞く”以前の問題である。
相変わらず阿川さんのエピソードが面白い。
お父上がめっちゃ”昭和の父親”でお気持ちは分かるけど厳しい・・・。
エピソードは叱られる話が多いが、どちらかというと叱る側の話が多いような気がする。
今時の若いのは叱られ慣れてないから、か。
でも若くないのだって叱られ慣れてる人なんて殆ど無いんじゃないかな。

紹介されている叱り方「かりてきたねこ」は上手いな、と思った。

か→感情的にならない
り→理由を話す
て→手短に
き→キャラクター(性格・人格)に触れない
た→他人と比較しない
ね→根に持たない
こ→個別に叱る

という。
叱りたい時は感情的になっちゃうやん、頭ごなしになっちゃうやん・・・と思うけど、叱られる側から考えたら成程って思う。
何でか解らんのにガーッと叱られても困惑するし不快で話を聞く気にならない。
たまにあるやん、何らかの原因で叱りはるけど一方的にネチネチ延延と繰り返す人。
せめて「何故叱るのか、此処をこうして欲しいから叱る」というポイントが分かればなぁ。
・・・という自分が叱る側の立場になって実行出来るか。ウムウ。

因みに阿川さんが叱られた時、落ち込んだ時は”寝る”のだそうだ。
自分が根にモターなのは、落ち込んだ時に寝てしまえないからか、以前より良くなったとはいえ相変わらず睡眠がよろしくないからか。

其れはさておき、「”ステキ”を褒め言葉にする」って良いな。
関心持って貰えてるのが解るし、かつポジティブな言葉だとなんぼ言われてもいいですからね。
(とは言いつつ、自分は「ステキ」って言われまくると戸惑うし警戒するわ・・・)
「嫌な言い回し」として挙がっている「あなたらしくない」「あなたの為を思えばこそ言っている」はほんま厭やな。
「あなたの為を思って」が自分の為になった例しは無い、確かに。
全く無い事も無いかもしれないけど、あんまり多くは無い。