社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

うさぎになった日

「うさぎになった日」(村中李衣:文、しらとあきこ:絵/世界文化社)読んだ。
うさぎになった日
かわいい!
横浜・東京行った時に本屋回ったのは此の本の店舗限定特典しおりがついた本が欲しかったのだった、しかし何処も売り切れで「取り寄せなら・・・」だった。
お取り寄せしても受け取れないもんな、という事で帰って来てからお迎えした。
4つの小説と3つの詩。
ふわふわ心温まる話・・・ともちょっと違う。
読んでいて最初ちょっと胸がきゅっとなる、そうだけどちょっとそうじゃないんだ、解ってあげて欲しいのに伝わらない。
だけど最後にはみんな大きな一歩を踏み出し・・・飛び出していく。
ディミニッシュからのメジャー、みたいな?(ちょっと間違ってたらすみません)
収録されている詩に

よわいからって、つよくないわけじゃない
よわいからこそつよい、ってことだってある

という一節があるのだけど、いい言葉だなと思った。
「うさぎになる」というのはそういう事なのか。
よわいけど、思い切ってつよく飛び出していけるようになる、という事。

此の本に登場するみんなが、此の先も幸せでありますように。

しらとさんのお描きになるうさぎ達も、単純にふわふわ可愛くて愛くるしいだけじゃない。
何処となく切ない感じもある、だけど干渉し過ぎず、さり気なく寄り添っていてくれるような。
此の本が居てくれたら、よわいわたしもつよく在れるだろうか。

「本が好き!」にも書いたよ。だいたいおなじ→こちら