社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

ザリガニの鳴くところ

はてなブログのおすすめに挙がる基準って何だろう。
こないだの神保さんのドラムセミナー観に行った話が音楽カテゴリ内に挙がっていた、有難い話である。
しかし過去日付で上げてるので普段程スターも付かないし、「書いたよ」通知ツイも1時間位で消している。
其の他そんなに読まれてる感じでもなかった筈である。
ふしぎ!

「ザリガニの鳴くところ」(ディーリア・オーエンズ、友廣純:訳/ハヤカワ文庫NV)読んだ。

ザリガニの鳴き声って、きゅ〜なのか、ぶぶぶ〜なのか。
そういう話ではない。
ある町の湿地で男が死んでいるのが見つかった。
疑われた“湿地の少女”カイアの此れ迄と事件の捜査過程が行き来しながら語られる。
だけどミステリーというより人間の心を描く物語だと思った。

以下、ネタバレあるかも。

カイアは初っ端から母親に置いていかれる。
姉・兄もカイアを置いて出て行ってしまう。
酒乱の父も、いつか帰ってこなくなってしまった。
無断欠席補導員に学校に連れて行かれるけどバカにされる。
家は度胸試しに使われる。
そんなカイアに手を差し伸べる大人もいる、文字を教え、独学で学んでいけるようにしてくれる人もいる。
愛してくれる人もいる・・・のに。
好いた男にも置いていかれる。
陽キャみたいなんがやってくるかと思えば甘い言葉で誘いつつも結局裏切ってしまう。
まー酷いったら。
どうせみんなに置いて行かれるなら、最初から孤独、誰とも触れ合わない、愛を期待しない方が心穏やかだったのかもしれない。

粗筋に「予想だにしない結末へ。」とあるが、確かに・・・。
自分は村のみんなが共犯なんだと思ってたよ。
蔑んでいるようで少し助けていた人もあったし、カイアが無罪になってほっとする人もある。
其れは「差別してるだけじゃないもん!」という言い訳めいた感情なのかもしれないが。
カイアを助けてくれた王子様としあわせに暮らしましためでたしめでたし、ではないほろ苦さよ。
やっぱりな。
ちょっと溜飲下げたけども。
時代とはいえ、白人の陽キャ男が女に対して好き放題出来るとは思うなよな。
最後は幸せで良かったんだろう、ただ”王子様”は戸惑っちゃうね。