職場近所のコンビニが閉店して、少し経つ。
ふと見たら跡地の窓ガラスに「⚪︎月⚪︎日オープン!」と貼ってある。
ほほう、次も何かお店が出来るのだな。
・・・って、一体何がオープンするのか!?
「肉まんを新大阪で」(平松洋子、画:下田昌克/文春文庫)読んだ。
荒野で買った本のうちの1冊。ブックカバーを1冊掛けて頂けるという事でお任せしたら、此の本に掛けてくださった。記念。
ほんとは棚に並んでた平松さんの本(特に此のシリーズ)は全部欲しかったが、流石に其処までは。
文春とかで読んでてどんな文章の方かは把握していたけど、外す時は外すからなぁ・・・。
登場するのは煎り番茶、ブルドッグソース、ちくわ、黒糖・・・普段手に入るもの。
そして各地の美味しいものも沢山、福田パンもある!
雪山の猟で手に入る鹿肉の話もあれば、あさりの保存方法もあるし、白湯の有難みも登場する。
今度喉が辛くなったらプロポリス試してみようか。
如何にも美味しそうでしょドヤ!じゃない、さらりとしつつも細かく描かれる食べ物はどれも美味しそうで困る。
ワテがククパ*1見ながら雑ーに作ってみたが微妙に美味しくは無い、いや不味くは無いんだけど全然箸が進まなくて減らないよ?って料理も、平松さんが描写して下さったら其れなりに食べられる味になりそうな気がする。
タイトルの肉まんは「新大阪」で想像付くように、551の肉まん。
551の経歴を初めて知った。
「神戸元町で豚饅頭が人気らしいと聞き込んで〜」とは老祥記の豚まんだろうか。
あれも是非食べて頂きたい。もう食べて何処かに書いてはるかな。
干しなすは来シーズン挑んでみたい。
栗おこげ、きらずまめし(魚の薄切りをおからで和えてカボスをたっぷり絞った料理との事)も気になる。
各地の美味しいものは、知らないものばかりだ。福田パンは友人のお陰で食べた事あるけど。
明るい話だけじゃなく、被災した時の食の事も。
随分沢山備えてはるなぁ、と思って読んでいたが、言われてみれば長期化した時に冷たいおにぎりばかりだと思い詰めてしまうのかもしれない。
どんなに有難いと思えても。
命を繋ぎとめた次に必要なのは心の安定で、其れはあったかいもの、日常に近いものなのかもしれない。
ラッコさんのハンバーガーの炊き出しが凄く有難がられていたのは、其のあったかさと”非常食とは違う食べ物”という事だったのかな。
1冊でグルメガイドも美味しく食べる知恵袋も地方の食探訪も網羅しちゃう、凄い。
・・・って読んでたら、文豪の食についても紹介される、凄い。
「味覚極楽」(子母澤寛/中公文庫)、「御馳走帖」(内田百閒/中公文庫)気になる
「おからでシャンパン」の内田百閒のおからは、味付け無しの其の儘のを食べるのかと思った。
鶏のだしで炊いたおから、そりゃ美味しいだろうし洋酒に合いそうだ。