社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

有夫恋

今日は日中めっちゃあったかいらしいが、朝はめっちゃ冷たい。

「有夫恋」(時実新子/角川文庫)読んだ。

川柳の句集。
大学の講義・演習で川柳のやつ取って実作したのを先生に御褒め頂いたので調子に乗って「川柳やるで!」ってなって勉強の為に買ったのだった・・・多分。
(先生の本は手に入れ損ねたのだよ。。。)
当時としてはスキャンダラスだったんだろうなと思う。やってる事も内容も。
読む人毎に物語が想起される。
自分は背徳的な恋愛を日常生活の中で思い出し妄想し、情愛に溺れ、別れ、また日常へ戻っていくストーリーを想像した。
必ずしも幸せではないが不幸でもない、「道ならぬ恋に落ちる私」というほんのりとした陶酔もあって川柳作り手(作家?詠み手?)には丁度いいバランスなんだろう。
酔わねば詩なんぞ書けぬ、冷静でなければ言葉にならぬ。

此れ読んで川柳についての認識が変わればよいなと思う・・・けど最初に出てから随分経つのに(昭和、平成、令和と元号も変わってる)相変わらずナンタラ川柳コンテスト、というとユーモアや皮肉当て擦りばっかりだもんな。
(何なら俳句で当て擦りしようとする人あるもんな。。。)
「三十一文字で人を殺せる」と聞いた事があるけれど(多分授業で)、17文字で致命傷、殺されなくてもずっと残る傷を与えられるよねぇ。
最近は秘かに短歌が流行ってるらしい、川柳もそうなればいいのに。