社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

ネクスト・ギグ

「スッキリ」の時間も「ハコヅメ」やればいいのに。

ネクスト・ギグ」(鵜林伸也/創元推理文庫)読んだ。

ライブハウスが舞台のミステリー無いかな、と思っていた。
色んな人が出入りする、バンドにも客にもハコにも、其れらの間にも交錯するドラマがある場所なのに。
あったよ!
バンド「赤と青」のボーカルがステージ上で千枚通しに刺されて死ぬという話。
犯人は?動機は?トリックは?
事件直前にギタリストがまさかのミスをしているのは関連するのか?
ロックって、何?

音楽に興味ない人、あるけど此処ら辺に詳しくない人が読んだらどうなんだろう。
ミステリーとしては、まぁまぁ面白い。
但し音楽部分に少少無理がある。
ロックに対する考え方をセッションして見抜く辺りとか。
解らなくはないのだけど、「柔軟だが敢えて変えない」人もあるよなぁ。
自分だったら下手に手を入れたくない、遊びたい人には全力で遊ばせてやりたい。
あと楽曲が晴れやかでも闇は見えるかもしれない。
ファンは見抜いてたかもしれませんな。
地味に機材の扱い悪いのが気になった。
動揺したり憤ったりしてるんだろうけどモノに当たるのはフィクションでも許し難い。
其処ら辺の感情表現は筆力で何とかならなかったのか。
どうせ機材の扱い悪いんなら、ヘッドフォンじゃなくシールドで絞めた方が良くないですか?
昔、プロのベース用のシールド巻かせて貰った事があるけど、すっげーしっかりしてた。
ヘッドフォンのケーブルだと頼りないのでは・・・頸動脈キュッとやれてたら殺せるんだろうか。
元バンドマンのアドバイスがあった上での此れだったら仕方ないのかなぁ。
其の他、敢えて書かないけど「ねーわ」「今時其処迄するか?」って思った所がある。
閑話休題
ライブハウスも大変やなーってバンド界隈の現状を掘っていくには面白いかもしれない。
ロックもミステリーも両方たっぷり語りたいから一作書いたよ、みたいな小説なように思われる。
(ロックとミステリーの類似点、ロックとは何ぞ?について語ってはるの面白い。)
盛り過ぎな気もするが、エンタメとして成立するならwin-winやんね。
作者は好きなものいっぱい語れる、読者は面白い小説読める、審査員・批評家は好きなように語れる。
実際にバンドやったりライブハウス出た事あったりする人はああ(当エントリ前半参照)やってツッコミ入れるも楽し。

ところで「赤と青」というバンド名にRED in BLUEは関係あるんだろうか。
・・・無さそうである。
ミッシェルお好きなんだろうなー。
後書き見て納得。
(但し黄猿さんファンにはあんまりお勧めしないかもです)
ビザールはテスコかしらん。
ミナミが聴かせたの何じゃろな。
片方はこないだのギタマガでクルアンビンの人が紹介してたアーティストだろうか。

因みにキャパ500人だと新宿LOFT、大阪バナナホール位。
バンドのキャパとしては小さいが、ハコとしてはそこそこの大きさだと思われる。

どうでもいいニュース:
ギター弾かへんのかーい