社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

沖縄のまじない

霊媒探偵城塚翡翠」は原作が良かったんでドラマもだいたい観てた。
ツイで公式等等が「すべてが伏線」「衝撃ネタバレ」とか仰仰しくやってたけど、あれ逆効果じゃないかね・・・。
単なる1話完結の推理モノと思わせて、ああなるのが面白いのに。

「沖縄のまじない」(山里純一/ボーダー新書)読んだ。

琉球怪談作家、マジムン・パラダイスを行く」を買った時に買おうか迷っていた。
sociologicls.hatenadiary.jp
やっぱり読みたくなって、こないだまめ書房に行った時に買ったのだった。
(まめ書房に行くタイミングを図っていたかもしんない)
此の本で鉄餅の話に少し触れられているが、丁度剪紙やりながら「こういう話もあるよ」と伺ったところだった。

まじない、と言ってもそんなハードコアなものは紹介されない。
(魚類殺して雨乞い、というのはハードかもしれないが・・・)
日々の暮らしの中で取り行われるおまじないである。
まじないを通して、沖縄の方が何を大切にされているのかが解るような気がした。
雨乞いはするけれど、風避けはない、とか。
悪霊・邪気を指す”風”は”返す”ようだし生長の時期の風鎮めのまじないは行うそうだが、台風が来ませんようにという祭祀はしないそうだ。
「来る」ものとして暮らしておられるのだろうか。
ハブ避けも切実なんだなぁ、と。

そして色んな文化が混じって、何れも並立してる。
浄土真宗臨済宗等の仏教もあるとは。
(と思ったけど、お仏壇やお墓大切にしてはるやんな)
特定の一つの宗派のフーフダではなく、ある年は神社、ある年はお寺のフーフダを貼ったりするそうだ。
臨機応変なようである。
宗派は其其でも、家を守ってくださるようにフーフダを貼るという”するべきこと”はしてはる。
まじないの呼び方や方法は地域によって違うようで、相通じるものもあったりする。
もしかしたら此れからも各地の文化が沖縄にやってきて今ある文化と混じったり並立したりしていくんかな。
押しつけがましいのは残らなさそう、いや必要な箇所は混じったり並立したりしていくのかも。

どうでもいいのか?なニュース:
蘇民将来について知ってるようで全然知らなかったなぁと改めて思う。