社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

厳選恐怖小説集 牛の首 小松左京 恐怖小説集

「本が好き!」にレビュー書きたい本に限って登録が無いのはどうしてだい?

「厳選恐怖小説集 牛の首 小松左京 恐怖小説集」(小松左京角川ホラー文庫)読んだ。

文字通りの怪奇小説
かの有名な「牛の首」をちゃんと読んでおきたかった。
世の中にいっぱいあるんやろな、”牛の首”みたいなやつ。
こうして洗脳され・・・はしないか・・・
果たしてどうかな?
周りの人間がチラチラ触れては「やめておこう」「続きはホニャララで」って囲い込む事が出来るかもしれないよ?
解説、次男さんなのか。
「沼」について

当時、通勤地獄の息抜きに買ったスポーツ新聞で、この物語を読むはめになったサラリーマンにとっても、ある意味悲劇だったのかもしれませんが。

って容赦ない。

詳細に触れるあるよ。




とは言うても「ファム・ファタール」的な扱い多いよなぁ、という話。
怪異の正体が女、女に惑わされて”あちら”へ、という話が多いのは気のせいだろうか。
其の他気になった話等。
・安置所の碁打ち
「とまってますな」て、えらいアッサリと。
病院取り壊す事になったらどうするんだろう。
廃病院で建物自体が一応残るなら碁打ち続けるんだろうし。
”死んだまま生きてる”男というのは幽霊と近い扱いになるのか、どうなのか。
・飢えた宇宙
宇宙でピンチ×吸血鬼という組み合わせは想像してなかった。
誰やこんなん考えたん(小松さんだよ)
・葎生(むぐらふ)の宿
家!
家が追っかけてくるってお前は一体何を言っているのかと思われるかもしれないが、実際に家が追っかけてくるんだもんなー。
また此の家がすげー健気なのよ。
彼が助けに行こうとするのも・・・いや其れはどうかと。