社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

ビジュアル&デザインで愉しむ京極夏彦の世界

「ビジュアル&デザインで愉しむ京極夏彦の世界」(玄光社)読んだ。

京極夏彦の世界展」という展覧会の目録のよう。
そんな展覧会があるなら通う。
脳みそダメダメでも京極先生関連はノリノリで読める。
大抵は文庫で読むので、文庫版現物よりも大きな画像で愉しめる。
狂骨よく見たら口が怖い。歯が抜けた後の穴とか。
妖怪張り子は現物を展覧会で観た事あるのに全然気付かなかった。
「覘き小平次」「数えずの井戸」は絵画のようである。張り子も画像化も凄い。
「書楼弔堂」シリーズ、「虚実妖怪百物語」等、よくよく考えたら荒井さんだけじゃなかったんだなと今更改めて思う。
「書楼弔堂」のジオラマ、「虚実~」の學天即も張り子だと思った・・・そんなあほな。
オジいサンの中公文庫版手放したの悔やまれる。角川版のおじいさんののほほんとした表情も好きだが。
版・バージョンが変わる度に装丁も変わる、仮令出版社が渡っても、「京極夏彦作品の電子版」という統一感は維持されている。
「ルー=ガルー」シリーズのredjuice版ええな、ノベルスで買うべきだったか。
然程熱心に追えてなかったとは、いえ悔やまれる。
京極堂トリビュート、何故未読なんだよ俺。
京極先生がお書き/お描きじゃないんだもの・・・って松苗あけみは読んでおくべきではないかね。
文庫待ちしてたけど、結構出てないのあるし。

1冊の本に纏められる事で、何時でも京極先生の作品のビジュアルを堪能出来るのは有難い。

コミカライズや薔薇十字叢書シリーズも網羅している。
コミカライズの「狂骨」良すぎるんですが。
狂骨の夢(3) (カドカワデジタルコミックス)
志水さんのは「中禅寺先生物の怪講義録」は追っている(エントリ書かないだけで)。
「原作:京極夏彦」なんだが、何処迄関わってらっしゃるのだろう?
薔薇十字叢書シリーズは”Founder”なのよね。
「中禅寺先生~」も薔薇十字叢書シリーズの一環なんだと思ってた。

”デザイン”とあるのであの版面について語られた分の書き起こしもある。
ページを跨がなかったり、とんとん、たんたんだんだんと文章の内容だけじゃなく見た目的にもリズム付けられてたりするのは知ってた。
漢字の使い方まで。
読むスピードまで制御されてるとは・・・。
もしかしたら、此の書き起こしを読む為に自分は校正の通信教育を受けたんではないだろうか・・・。
(在宅仕事をしたいと思った事があった、校正は好きだが性格的に向いてなくって通信教育で合格出来なかったのよ・・・)

担当編集者の方のコメントも面白い。
読者らしき方に声を掛けられた時の話は声出してわろた。