社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

記憶の盆をどり

冷蔵庫に福島の美味しい桃(いつも有難うございます)があるだけで「おれは今無敵なんだぜ!」って大らかな気持ちで生きていける。
問題は桃があと1個になってしまった事である。

「記憶の盆をどり」(町田康講談社文庫)読んだ。

町田康もSFなのだろうかと思いながら読んだ。
「すこし・ふしぎ」的な。
如何にもSF!なモノが出てくるんじゃないけど日常がぐにゃんぐにゃんして明後日の方向に行くと思ったら帰って来た、みたいな話。
そりゃあ記憶も盆をどりしますわな。
「記憶の盆をどり」、最後でうああってなった。
帯の「BL」ってどれだろう・・・あれかな?

面白かった話。
・山羊経
めっちゃ町田さん読んでるわ感ある。
其の上更に叙述トリック的な。
・百万円もらった男
何で百万円貰うのか、というと「才能を買いたい」という人があったからなのだが、「才能を売ってしまって手元に無い」というのは「良かったものを理解出来ない」という事でもあるのだな。
百万円貰う事で感覚が変わっちゃう、或いは自分以外の全てが変わっちゃうのだと思っていた。
其れは其れで間違いではないとは思う。
付喪神
百年経って物が意識を持つ前に捨てちゃえ!な人間と捨てられた物の仁義なき戦い(雑)。
見物してる人間おったんか・・・いや「群衆」とある中に物も見物してたんかもしれん。