社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

煙鳥怪奇録 机と海

昨日エイプリルフールだったんで「今朝起きたら虫になってたわ」って呟いたが反応はなかった。
みんな大人だなぁ。

「煙鳥怪奇録 机と海」(高田公太、吉田悠軌/竹書房怪談文庫)読んだ。

竹書房のnoteで連載されていたやつ。
其の連載プラス、フジのかとをさんが配信にゲスト出演された事で煙鳥さんの存在を知った。
蒐集メイン&他の人に提供って方もいらっしゃるんだなぁ。
配信で聞いてた時はあんまりぴんと来なかったが、此の本読むと面白い、惹かれる。
怪談に「惹かれる」もどうかと思うが・・・ニュアンスが伝わるだろうか。
元の話のパワーを、文章化する際に吉田さん・高田さんが更にブースト掛けて鮮やかにしてはる。
割とエグいんでしょ・・・と思っていたが、それだけでもない。
幅広い。
こないだツイで「心霊ちょっといい話」について見かけたが、ちゃんとそういう話もある。
「一杯」がかとをさんがトークライブや配信で語りはった話。

気になった話等。
・主人のために
幻想的。
女中さんだけ残っていらっしゃるのだろうか。
留守を守っておられるというか。
・白蛇・鐘の音
こういう普通のおばちゃんっぽい人が実は・・・というのは好きだ。
・あの日 三題
東日本大震災の、福島の話。
誰も居ない筈の町に居てはってもおかしくないだろうし、町の記憶が残っていて姿を表してもも不思議ではない。
覚えていて欲しいのかもしれないし。
同じ内容でも語るか書くか、誰が語る/書くかで印象が変わってくるんだろうなぁと思った。

此のシリーズの続編が出たらいいなぁ。
因みに表紙を描かれた方、自分が読切漫画を読んで「ええやん」って思ってた方だった。
ほんま面白くて「読切ってあるけど続きはありませんか他所で描いておられませんか」と検索していて知った。
「叢の市」ええぞ。

どうでもいいニュース:
個人的には他の怪談師の話でも蒐集した話でも、「誰某から聞いた話なんですが」程度でシンプルに語り始めてくれはったらええねんで、変な趣向や断りは無くてええんやでって気分。
煙鳥さんの事ではないけど、他の方でちょいちょいあるんだよな・・・と読んでいて思い出した。