北野勇作さんの「ほぼ百字小説」で面白いのがあってRTしたら、アイコンのカメリが友人のお気に召したようだ。
なので「かめくん」をお勧めした。
「カメリ」は自分がまだ読んでなかった、未読の本を人様にお勧めは出来ない。
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「かめくん」よりもうちょっと後の話に相当するのだろうか。
カメリは模造亀(レプリカメ)の女の子でカフェ店員、お客さんのヒトデナシから貰ったリボンを大事にしている。
ヒトデナシはヒトデ不足解消の為にヒトによってつくられた。みんな優しくていいヒトデナシ。
ヒトはカメリが生まれるより前に引っ越してしまった。
そんな世界での、カメリの日常だったり冒険だったり。
ほのぼのしてるのに、寂しくてきゅうっとなるのは何故だろう。
読み進めるうちにきゅうっ、が薄れてカメリ達の日常に起こる出来事に惹かれていくが。
ほんっとに色々あるなぁと思って読んでいたが、当カメにとっては「もしヒトデナシたちといっしょにここに来ず、あの街にいたままだったら、あの街ごと境界線を失い、自分たちも形を忘れた泥のようになってしまっていたのではないか」(P.346)なのか。
カメリだから其の事に気づけたのかな。
「知れば知るほどわからない事が増えるというのは不可解だとカメリはそのたびに思う」(P.76)のは、自分もそう思うぞ。
其の感覚も含めて。
「カメリ」の面白さってそういうとこもなのかも。
1つ1つの話にワクワクしたりドキドキしたり緊張したり和んだりする面白さもあるし、全体を通しての怖さと「ええやん」感もある、其の上に全く別世界である「カメリ」の世界をカメリの視点で覗いてくうちに今の自分の世界の面白さ其の他にも気づく。
・・・という事で漸く「カメリ」をお勧め出来る。
各話の扉のイラストも可愛いよ。