社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

今日は何の日?今日も本の日!まちの本屋が店先の黒板にほぼ毎日書いたブックガイド

こないだの土曜日、医者行った後で「垂水攻めっから!」と商店街ぐるっと歩いてきたんだが、土曜でも皆さん朝早いね。
大根・白菜の安さに吃驚。

「今日は何の日?今日も本の日!まちの本屋が店先の黒板にほぼ毎日書いたブックガイド」(逢坂肇と流泉書房の仲間たち/苦楽堂)読んだ。

タイトル長っ!
SNSではお休みの日等以外、其の日の出来事とおすすめ本を紹介してはるのだが
https://www.instagram.com/books.ryusen/
(自分はTwitterで毎日見ている)
何の日、は文化的な出来事、本にまつわる記念日から作家の誕生日・命日、登場人物の誕生日、作中の出来事やらなんやらかんやら色々である。
此の本には特に作家の誕生日~作中の出来事やらなんやらが収録されている。
そう言うとごった煮状態っぽく思われるが秩序があるからあんまり取っ散らかってない。
書きはる人の信念がしっかりあるからだろう。
横溝正史ネタ投稿してたら横溝ファンが来店したとか、いい話もある。
バーサーカーって古代宇宙文明の殺戮機械だったのか。
(フレッド・セイバーヘーゲンの作品に出てくるそうだ。へー)
添えられた一言が真面目な日もあれば、めっちゃ個人的な思い出だったり、「思い出しちゃったものはしょうがない」「持っていてかっこいいのは~」と身も蓋も無い日があったりして面白い。
とはいえモーグ博士の命日の日は「飛行船の上のシンセサイザー弾き」(難波弘之ハヤカワ文庫JA)じゃないのか・・・めっちゃモーグやん。
モーグ小説といえば「飛行船~」でしょう。
手に入らないからか。ならばしゃーない。
YOASOBIの本が紹介されてるんだけど、あの人達、あんまりモーグ感ないよね。。。
そういうツッコミも込みで楽しい。みんな読んで楽しくツッコミ入れたらええねん。
読んでて欲しくなった本は別途メモった。結構あるぞオイ
放っておいても売れる漫画は店員さんが未読でもお客さんが教えてくれるようなもので大丈夫そうである。
其れも日々お客さんと対話してはって、いい関係があるから大丈夫なのかもしんない。
「日本のヴァンパイアコミックの最高峰」が「彼岸島 最後の47日間」(松本光司ヤンマガKC)なのツボった。

月毎の扉には「書店で起きること」として売り場の移り変わりやGW・お盆休みの大変さ(流通が止まる)等のトピックス、其れとは別で本屋の1日について書かれたコラム。
本屋についても色々知る事が出来て面白い。

そしてバンドマンだけじゃなく本屋も助かるハイエース
ハイエースは偉大である。

巻末の社長さんの文章にこみ上げてくるものがあった。
流泉書房にも文進堂書店にも思い出がある。
海文堂書店にも、なんなら本屋じゃないけど星電社にも思い出が。
(くそほど長くなるので割愛)
色々あったんだなぁ本屋も。よく生き残ってくださった。
本屋がガシガシ潰れていく時代。
今住んでるとこ、越してきた時に徒歩圏内に3軒あった本屋は1軒になった、其の1軒だってちょっとあやしいかもしれない。
仕事帰りに週1以上通う本屋はハヤカワ文庫新刊やGiGSが入らない、なんかあやしい。
自分がバイトしてた本屋2軒もとうに無くなった、うち1軒はその後別のチェーン書店が2回入ったが其れも無くなるらしい。
そんな時代にだ、思い出のある本屋が健在で、昔より一層面白い事になってる、そんなハッピーがあるなんて、すごない?

店番がバイトじゃないのも凄いと思う。
”まちの本屋”って逆にバイト・パートだらけな印象があった。
そういうとこは入ってくるん並べるだけで、店員好みの棚は作れないけど。
(バイト1軒目の本屋でジャンプコミックスの注文書書いた事ある人)
あとナツイチ的なやつって黙ってても自動的に入ってくるもんだと思ってた。
確かに今の流泉だと3社全部やるのはキャパ的に厳しそう。
そういうのは駅前のチェーン店に任せてオリジナルの選書出す方がハッピーなのかもしんない。
ちょい前の本があって思いがけない出会いもあったし、近所の学校とコラボしてたのも面白かった。

ほんまハヤカワ文庫新刊は流泉書房買いに行こうかしらん。
楽天ポイント貯まるし。
(デスるなよ)

因みに流泉で買うとオリジナルカバーが。
f:id:sociologicls:20211214222629j:plain
此のキャップのお兄さんにカバー掛けて頂いた。
店長さんなんですけども。

どうでもいいニュース:
ダ・ヴィンチ」の北尾トロさんの連載の本屋の心温まる話的な特集ん時に流泉と文進堂の思い出話を書き殴って送ったけど、文章とっ散らかってたからかボツになった。