社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

作家ごはん

以前書いた土井先生の本の感想が「週刊はてなブログ」でピックアップされていた。
blog.hatenablog.com
ありがとうございます。
ああいうの選ばれてみたいと手ぬぐいの端噛んだ夜もあった、いざ選ばれるとなんだか落ち着かない。
(とはいえダイアリーん時に1回あったような気が)
同時にはてなの中の方に「そんな風に読まれていたのか」とも。
勉強になった。もうちょっと文章頑張らなあかんね。
で、土井先生の本は「くらしのための料理学」も買ってたんで、読まねば。

とか言いつつ。
「作家ごはん」(福澤徹三講談社文庫)読んだ。

新人編集者・和真が編集者を志すきっかけになった作家”書かずのチクリン”こと竹林の元に原稿を依頼しに行くが、お取り寄せやちょいとひと手間加えた美味しい酒のアテを出されて気づけば晩酌のお供を。
途中から作家の卵・ひなを連れて行くようになったが、スナック行ったり鮭ごはん炊いたり。
有り物etc.にちょいと工夫して美味しいご飯が出来る「侠飯」シリーズ的である。
「作家ごはん」は美味しいご飯だけじゃなく名作短編の紹介もあれば小説の書き方・作家論まで地味に幅広い。
紹介されてる本はいずれ読みたい。
出版業界の話は切ない、ほろ苦い。
若槻みたいな事やってたら尚更売れなくなるんじゃね?という気もする。
かといって昔みたいに手を掛けられないんでしょうし。
そういうのを美味しい酒&アテとスカーッとしたラストで包んで「作家ごはん」という作品自体も美味しくしている。
「遠山の金さん」の金さんがお白洲で桜吹雪が目に入らぬかッ!ってやるようなスカーッとさ。
何となく解っちゃいるけど「いよッ!待ってましたッッ!」みたいな。
人間、こういうの好きだよなァ絶対。(主語でかい)
ゲームやったりYouTubeやったりのんびりしてはるけど、実は凄いセンセである。
真摯な依頼だったし、若い2人と話しているうちに盛り上がってくるモノがあったのかな。

雲仙ハムと永井食堂のモツ煮はお取り寄せしちゃおうかね。