お天気微妙過ぎて悩ましい。。。
「日本迷信集」(今野圓輔/河出文庫)読んだ
迷信について挙げながら考察していくのだが、そうする事で此の本が書かれた頃(親本が1965年の出版なので昭和40年頃?)の世相も見えてくるのが面白い。挙げていく中には「誤報でなければ一種の呪術として類例を知りたいものである」というのもあったりして。(その後類例は挙がって来たのだろうか?)
言われてみれば確かに迷信打破、迷信撲滅と言いつつ廃れてない。
信心療法とか・・・令和になってもある、下手すりゃ科学的っぽい謎知識を付与されて残ってる。
迷信打破運動しても無くならないのだ。
信じるのも信じないのも、拘り過ぎず程程で。
「幸福の手紙」は今で言う「不幸の手紙」なんだろう。
受け取った人は何時何時までに何人に手紙を送らなければいけない、というやつ。
大正時代からあったんだそうだ。びつくり。
病院に絵葉書1枚送って、という関係ない病院巻き込んだ迷惑なやつまであったとか。
其処から「他人のオモイや執念というものは、空間を超越して目指す相手に作用するのだ、という信仰」に繋がるのが面白い。
「禁忌習俗事典 タブーの民俗学手帳」読んだ時に「何故出産が穢れなんだろう?」と思ったのだが、其の理由も解説されていた。
「男性の果せぬ重大な生活内容を持ち」、祭祀儀礼・祈祷も女性が受け持っていたから。
衣服・食べ物に纏わる禁忌が多かったのも衣服の調整・食物調理や分配を行っていたのが女性だったから。
なるほどー。