社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

ポリフォニック・イリュージョン(文庫版)

こんにちは、こんばんは、おはようございます。
菅波栄純飛浩隆を読ませたい部です。
アレを読んだ栄純が作る曲を聴いて、観てみたい。
あら変態。
「ポリフォニック・イリュージョン」なら丸腰でも大丈夫な筈。
ブコメというかきゅんというか、そういう要素が無くは・・・無い・・・かな。
知らんけど。

という事で「ポリフォニック・イリュージョン 飛浩隆初期作品集」(飛浩隆河出文庫)読んだ。

最初の最初から、文字・文章で映像のみならず空間・空気を描いておられたんだなぁ。
「もの」と「かたち」と「ちから」の相克の結果、本来なら存在しない筈のモノが想起されて実体を持ってぶっ刺しに来るというか。
其の場に無いはずのモノが存在する、ただ在るんじゃなくて目に見えるプロパティも嗅覚・触覚に訴えるプロパティもちゃんと持ってる。
そういう物語と描写の強さ。
「地球の裔」だけでもお読みいただきたい。美しいから。怖くないから。
自分は此れと「夢みる檻」を手元に置けるように出来て嬉しい。
以前読んだのは単行本、図書館で借りてきたのだった。
sociologicls.hatenadiary.jp
此の時は「地球の裔」の桜に想いを寄せていたんだな・・・。
単行本から非フィクションパートが分かれて(別で出るらしいよ)、ボーナストラックとして写真から”想像を羽ばたかせて”書かれた作品、トークイベントに現地参加できなかったお詫びに書かれた作品、「小学1年生」付録のアンキパンメーカーを使って食パンに書かれた作品(当時めっちゃ盛り上がってたなぁ)等が追加されている。
1980年代からポン、と2010~2020年代へ。
ポンと飛んだ後は線が柔らかくなったような感じがした、其の分「空の園丁」が尖ってるんだろうか。

どうでもいいニュース:
表紙、プラスチックだと思ってた。
初版だけ帯が特別仕様なのかと。