社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

琉球怪談作家、マジムン・パラダイスを行く

琉球怪談作家、マジムン・パラダイスを行く」(小原猛/ボーダー新書)読んだ。

まめ書房で購入。
此処は沖縄の本・雑貨に特化したお店である。
社会問題の本もあるし、料理や怪異方面も沢山ある。
お店の方が小原さんをご存知で、この本に関する話を聞かせてくださった。
怖いより不思議な話が多いのだそうだ。
ダ・ヴィンチ 」の怪談特集で知った、と言うと沖縄のそちら方面の文化について講義されている事を教えてくださった。
めっちゃ気になる。
そういうのも含めて、ゆっくりお話伺いたかったなぁ。

さて内容はというと琉球怪談蒐集の裏話、マジムンについてエッセイ的な感じ。
伝承だけぽん、とあるのではなく、実際に現地に行って考察された話等も。
小原さんが実際に体験された話もある。
ユタの方のお祓いの現場に立ち会った話、凄い。
修羅場。
小原さんの身にも起こっている。
「引っ越すか諦めてこの部屋で一冊本を書けばいいさ」ってのもびつくりだ。
特別な事ではないからかもしれない。”伝承と現在は密接につながって”いるのだ。
シーサー、元元は1匹なのだそうだ。1匹で睨みきかせていた。

そういえば神様から見て、スピな奴等ってどうなんだろう。
特に本土からやってくるような奴。
「ひっでえなあ」って読みながら腹が立ったんだが。
やっちゃいけない事やった人、神様に対して失礼な事した人にはそれ相応の事が起こっている。
スピ系の輩なんて相当失礼な事してると思うんだが、どうなんだろう。
願いを込めた石を勝手に置かれて困っておられる神様が神人に「ひどい」「やめて欲しい」と仰った話が紹介されているが、あまりに自分勝手過ぎて直接石置いたり言いふらしてる奴には触れる事すら厭でいらっしゃるのだろうか。
神人の方も多すぎるし気持ち悪くて落とせない、触れなかったそうである。
特別な力があると思ってるんだろうけど、神様やムンに気づかないで変な儀式出来てしまう程度に鈍感なのかもなぁ。
警告しても気づかなかったりして・・・。ううむ。
余分な”気”とか溜まってそう。。。
”マジムン・パラダイス”は今後どうなってしまうのだろう。
琉球奇譚 マブイグミの呪文」にあった話を思い出してまた怖くなった。

どうでもいいニュース:
「上の口下の口」で思い出した、もしかしたら自分の怪異・不思議な話スキーのルーツにばーちゃんのお土産の民話の本があるんでは。
一応子供向けの手のひらサイズの絵本みたいな民話の本をくれて読んでたんだけど、今思うと「下の口」って載ってるの読んでよかったんだろうか。あんまりよくわかんないで「ふーん」って読んでた。