社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

弔い怪談 葬歌

今更だけど、実話怪談の本の感想、案外書きづらい。
面白いし怖いんだけど。

「弔い怪談 葬歌」(しのはら史絵/竹書房怪談文庫)読んだ。

インターネッツふらふらしてたら実話怪談スレの存在を知り、見てたら「泣ける」と仰る方があって興味を持った。
琉球奇譚」でも泣けるというかほろっとくる話あったが。こちらはどんなんかなー。
作家が違うと、アプローチが変わってくるのが面白い。
この方はリアルさエグさよりエモを重視してはる感じがする。やさしい。

へぇ、と思ったのが「チェンジ・ザ・ワールド」。
呪いから守る為の感覚過敏。
色んな人に名前呼ばれるって、いやな呪いだな。
其処から守る為の術も他に無かったんだろうか。。。
というとこではなく。
怪奇現象を見せるのも脳なら、怪奇現象から守るのも脳。
物理的アプローチか精神的アプローチか。
「薬で呪い返しができる時代がくるかもしれない」という事は逆に言えば「薬で呪うことが出来る時代がくるかもしれない」って事だ。
発達障害と言われる状態に、薬以外の対処法が見つかるとか・・・それはそれで新たなスピスピが湧く予感。
怖いな。

ところで怪談関係者同士で話の融通しはったりするんかな。
「この話は誰某さんが語る方が心にクるから頼む」「これは誰某さんの得意分野だ」とか。