社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

文字渦

月曜みたいな気持ちだったが、木曜なのだった。
明日1日出勤したら、またお休み。
有給取ればよかったか。

「文字渦」(円城塔新潮文庫)読んだ。

文字渦(新潮文庫)

文字渦(新潮文庫)

変わったり光ったり闘わせたり生まれたりルビが雄弁に語ったりする文字達の話。
文字通り文字の渦がぐるぐるしている。
難解というか、いや話としては分かるような気もするけど何でそうなるの?面白いからいいけど!?である。
Self-reference Engine」ぽさもあるけど、収録されている12編が微妙に繋がっているような。
「梅枝」「誤字」「金字」好き。

感想として纏めようが無いので手元に残ってたメモをこちらにも残す。
・文字渦
毎回字が違う!と思ったら「くるくると印象が変転してとどまらない」人の名前だった。
阿語生物群?これ後後影響するん?
・緑字
テキストファイルの文字の宇宙
「地球から一番遠くに位置する漢字」って一体。
・闘字
文字で闘ったり(何となくイメージ通り)
・誤字
フランクなふりがな
・天書
火風鼎!
※白河ラーメンで有名(と思ったら神戸にも同名のラーメン屋がある)だが、恐らく此処に登場するのは店名の由来であろう「火風鼎」そのもの
下記は易占いに関するサイトより。

煮えているものが少しずつ「食材」から「料理」へと変化するように、状況が移ろっていくでしょう。 多くは徐々に良くなっていくので心配いりません。 また、行動について占ったのであれば、急いではいけないという意味になります。

・金字
メカ親鸞 とは
アミダドライブ
ルビなんかかわいい
・殺字
文字、実在するん!(解説によれば)
・幻字
「われわれとは一体なんなのかはもいうしらないが--背負う宿命というものなのではないかな」とは
本全体を読み返すと解るだろうか

此れを15歳の頃に読みたかった、此れを読み解く為に学びたかった。。。
今から間に合うかね。幅広過ぎる。

どうでもいいニュース:
「文字”禍”」じゃないん?と思ったら、中島敦の「文字禍」のパロディという話を見かけてへえ!ってなった。