社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないので、はてブボタンは設置してません。

夏の終わりに本を読むということ

今、京極先生の「今昔百鬼拾遺-月 文庫版」読んでるとこである。
3冊分みたいなもんだから、なかなか読み切らない(嬉しい悲鳴)。
でも鈍器具合厚さはそうでもない。

そういえば「姑獲鳥の夏 文庫版」読んだのもこの季節だった。

文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)

文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)

すごく特殊で、贅沢な読書体験だった。
※この話はちょいちょい書いてると思うが、14年くらいこのおばか日記書いてるからすっかり忘れている。なので、また書く。

当時大学4年で、自分だけ就職活動が終わってなかった。
もう後が無い・・・という会社の最終面接が、軽音合宿と被った。
どちらも選びたかったので、一旦合宿に行き、途中で関西に戻って面接受けて再び合宿に合流する事にした。
合宿先は長野の奥志賀。
ホテルから車で最寄り駅まで送って貰い、長野鉄道(だったか)で長野駅へ行き、そこから新大阪まで特急。
今なら新幹線乗り継ぎだろう、当時だって特急と新幹線乗り継ぎだと思っていた。
だが1本だけ長野から大阪まで行く特急がある、名古屋乗り継ぎが大変だろうからそれに乗れ・・・と教わった。
乗り継ぎは無いが、長時間乗りっぱなしである。4~5時間?忘れた。
長時間乗車を見越して取っておいたのが「姑獲鳥の夏 文庫版」である。
もう読むしか無い。時間はたっぷりあるのだ。
面接の事は置いといて只管「姑獲鳥の夏」を読み、疲れたら車窓を眺め、じゃがりこや”スゴイカタイアイス”でお馴染みのスジャータのバニラアイスを食べた。
(というかスジャータのアイスはこの車内放送・販売で初めて知った。自分の中では京極夏彦と共にあるアイスである)
BGMは持参したウォークマンから流れてくるMr.Bigや友人から貰ったV6やミッシェルやSPEEDの入ったテープ。
片道でどの位読んだんだろう。
めっちゃ読んだ心算でも、まだ骨壺の下りだった。
覚えているのは翌日夜、梅田から長野への夜行バスに乗る頃に京極堂の憑き物落としが始まった事。
長野駅で始発を待つくらいの早朝なので、今度は長野鉄道とバスの始発待ちの時間がある。何なら朝ごはん食べるミスドの開店待ちもある。
時間があるなら「姑獲鳥の夏」読むしか無いよね。
お陰様で全て読み切った。
妙にさばさばした気持ちとバス始発待ちのがらんとした待合室の空気だけはよく覚えている。

面接挟んで、ほぼほぼ「姑獲鳥の夏」読むのに時間を費やすなんて、よくよく考えなくても贅沢である。
思う存分好きな本読み放題、しかも京極先生である。初・京極がこれだ。
あれからも一人旅してその道中に本読んでる、何なら家族旅行の時も読んでる。
でも案外移動時間が短くて。何時間も費やせない。
あと集中力も持たなくなってきた・・・き、気のせいだよ。

「鵺の碑」は、読む時間たっぷり取れたらなぁ・・・何なら電車乗って旅したりしてさ。
出るらしいっすよ。
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(しまった、”ぬえ”の字が違ってた、「鵼」やね)

どうでもいいニュース:
姑獲鳥の夏」読みまくった甲斐あって、その会社から内定出て、最終的に9年9か月お世話になった。
携帯*1は持っていたが内定の連絡は自宅にきて直接受けられず、オカンからホテルに電話があって知った。
合宿最終日の謎のテンションで同期に胴上げされた。怖かった。

*1:シティオ、超懐かしー!