社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

原色の想像力

CD受け取りにセブンイレブン行ったらイタリアンプリン宇治抹茶があった!
お昼に食べるべく買ってきたが、案の定ひっくり返していた。
スイーツ買う時はレジ袋要るよね。袋を買って良かった。

「原色の想像力」(創元SF短編賞アンソロジー)(創元SF文庫)読んだ。

高山さんの「うどん キツネつきの」を読みたかったのだが、文庫じゃないのかー、と調べてたら「盤上の夜」も入ったアンソロジーがあるのでお得やん、とポチった。
どれも面白いが、何某かの賞取ってる人のは「わかるわー」な面白さである。改稿されてるからかもしれないが。
設定や出てくるモノは面白いけど長い・・・というのは受賞ならず、だった。
高山さんのは今まで読んだどの作品も登場人物がキラキラしている。「うどん~」もだ。
それはさておき結局うどんは何なのか、そこを読んでる人に委ねられて、自由に解釈してよいんだろうか。

・かな式まちかど/おおむら しんいち
すっとこどっこいで面白かった。
ひらがなが何を考えているかなんて、まさか、ふ、が小説描いてるなんて知らなかった。しかも他のかな文字を揺り動かす小説。
NOVAでも書いてはった?と思ったけど違うようである。
・土の塵/山下敬
面白い。確かに気になる。
短編として此処で終わってるから面白いのだろうけど、まだまだ続いていきそうな物語。
恐らく何処かで変化があって、違う展開になりそうだから。
・盤上の夜/宮内悠介
四肢を失って囲碁盤を感覚器(触覚)とした女流棋士の話。
囲碁知らなくても楽しめるけど、知ってたらもっと楽しめただろうな・・・。
生き抜く為に囲碁を覚え、囲碁を通じて世界に触れていかなければならない。壮絶である。
棋士としての人生のまだその続きがある。
「どうなるんだどうなるんだ」と必死こいて読んだ。その位面白かった。

巻末の座談会も面白かった。
座談会というか、作品達の生まれた背景や提出されるまでのエピソードが割とぶっ飛んでいる。
違う作品に同じ梗概が付いてたとか。それをネタにしたショートショートとかありそう。

SF的なモノが出てきてもSFぽくないのがあるのがふしぎ!
逆に座談会で「SFじゃない」と言われた「盤上の夜」こそ、このアンソロジーの中で一番SFぽくね?と思う。

それにしても収録されている方々のうち、今商業で書かれているのは何人くらいなんだろう。
商業じゃないとこで書いていらっしゃる方もあるだろうし。
お名前変わってるかもだしなぁ。。。