社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないので、はてブボタンは設置してません。

おそろし 三島屋変調百物語事始

Rolandのメルマガのテーマが「カラオケの十八番」なんだが(メール送り忘れてた。。。)
クリムゾンの「21st〜」で間奏の長さにどうしていいかわからない同行者を見て楽しむ、という話に「それな!」ってなった。
自分もやりたいけど、残念ながらカラオケは常に独りなんだよな・・・。

「おそろし 三島屋変調百物語事始」(宮部みゆき/角川文庫)読んだ。

時代物の短編だと持病の“主人公が不憫で読めない”病の発作が出なくて安心して読める。
と思っていたが、第一話~第五話まで番号振ってあって単独の話っぽいけど、全体で1つの長編である。
早早におちか抉ってくる。見抜けるもんなのか。
(まだ何かありそう、安藤坂のお屋敷に居た奴とは・・・もしかして前から知ってたとか?)
おちかが三島屋に来て女中として暮らすようになったきっかけの悲しい事件も早早に明らかになる。

おちかが話を聴くのはおちかの為、話し手の為だけではなく、話される対象・・・死者の為でもあるのだった。
気持ちを残したままの、あまり良い亡くなり方ではない。
話をする事で、死者も気持ちを下ろせるのかもしれないな。

言われてみれば確かに良助に関してはあまり触れられない。
「冷たい」と言われているが、触れられないくらい、深い悲しみで心がいっぱいなんだろう。
全部許して、自分も許せる日が来たら、やっと良助に向き合えるのだろうと思うが、どうなんだろう。