社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

岡峰光舟(THE BACK HORN)オンライン・ベースミーティング ~ベース講習街道 月月火水木金金 Vol.4.5~

あまりにTHE BACK HORNのライブが恋しすぎて、光舟のオンライン・ベースミーティング・・・ベースセミナーを観た。
銭投げたので、後日本日の内容のタブ譜とか貰える筈である。
メモ取りながら観ていたが、全部で3000字越えていた。1時間半あったもんなぁ。
ざっくりとした内容と感想を。
実際の流れとは順序変えて書いている。あと☆は自分の感想とかなんとか。

近況

配信リリースの「瑠璃色のキャンバス」は自宅でベーストラックを録音して送った。曲作りのやり取り含めてリモートで完成した曲。
MVも自分のカメラを自分でセッティングした、カメラは一眼。
新コロで家で弾く事が増えてゆっくり向き合う事が出来た、とも。

最初6号機(20周年の光るやつ)を持っていたが、曲ごとに持ち替えて説明があった。
イヤホン・ヘッドフォンで、と事前に言われていたのでイヤホンで聴いてた。下から包み込むようなベースである。
インターフェースが2chなのでマイクとケンパーからで埋まってしまう為、事前収録とのこと。
オケは”バーチャル松田晋二”、即ち光舟の打ち込み。「マツの癖が出る」とかで楽しかったそうだよ。
ドラムのみなのでベースラインが分かりやすい。
時々カメラに寄って手元を見せてくださる。カープステテコもアピール。

シンフォニア

7号機はアクティブ(電池使用)パワーもあってモダンなサウンド、ジャズべらしくキラっとしている。半音下げ。
休符によってノリを出すのが重要、AメロBメロをタイトに、サビでルート弾き。
間奏でベースがフィーチャーされるところが肝、レイキング(1本の指で上の弦も弾いていく)という省エネ奏法。よく使う。

シリウス

1号機。実際にレコーディングで使用した。アクティブ、エッジのある音が欲しかった、との事。ノーマルチューニング。
☆傷とステッカーが歴史を物語っている
イントロだけでも運指の練習になる、この曲も最後にレイキング。
Aメロはドラムと一緒にうねる、粘りが重要になる。
Bメロはクラシカルなライン、一気に2オクターブくらいいく。哀愁のあるラインが好き。
サビは疾走感を出す感じ。
間奏でベースが世界観を作っている感じがある、このフレーズはマイベスト10に入る。
最後のソロはディープパープルの「BURN」のフレーズを参考にフレーズを考えた。

「羽衣」

シリウス」の解説の流れで「羽衣」のベースソロについても解説。
D,E,Aが全部出るのでその上にメロディを乗っけてみよう、と考えた。フレーズの中でずっとルートが鳴っている。

「コバルトブルー」

5号機。半音下げの時は殆ど5号機、理由は22フレットのとこまでカットしてあるのでハイポジが弾きやすいから。22フレットまであると「美しい名前」が弾ける、半音転調した最後のフレーズはカットが深くないと弾きづらい。
「これも今年初めて弾いた」
6号機もこのカット、1号機で弾くのはつらかったのでフェンダーのプレべで弾いていた。
オケはライブVer.、曲始まる前のとこオラオラが好き。
「家で弾いててもアツくなる、バーチャル松田晋二も煽ってくる」
ライブではフレーズを変えているが15年くらい経つ、何千回とやってくるとちょっとずつ変化が出てくる。気づいてたらこうなってた。
頭のところは勢い一発、最近は上に、Am(実音はG#m)な感じで適当にやっている。開放弦も使えるしタッピング入れてもやけくそ感が出てよい。
上がりきってから栄純のギターが入ると「おおー!」となる。
自分らしさを思いきり出して欲しい
リフはドラム、ギターとユニゾン。アツくなっても一緒にアツくなると音にならずガチャガチャするのでなるべく冷静に、自分でもライブ中に思う(がコントロールきかないのがロックだとか)。
シンコペがこの曲の肝、3人でシンコペを意識。長年やってるので意識しなくても合うようになってきたが、それでも意識するようにしている。
Bメロ、ドラムがタムに入るところでゴーストノートを入れている(弾いているがミュートしている)事でグルーヴィー感が増す。どっしり溜めつつサビで開ける感じを演出。
2番、3番で変えていく遊びも、緊張する中にも流れる感じを。
サビ前のフレーズはイースタンユースの「踵鳴る」を参考に。3回し目でフレーズを入れることで浮遊感を出す。
あとはパッションで。無理くり6連入れるとこも。

Q&A

Q:ベース始めた頃にやっていた練習
A:曲をやりたくてディープパープルの「BURN」を練習した。サビの哀愁あるフレーズで9thめちゃめちゃ使う。25年前の俺、既にやってた。
ハイスタも練習した。
スピーカーで流しながら。
「今の自分にその頃の自分の爪の垢を飲ませてやりたい」
ご飯も食べず学校も仮病使って休むくらい夢中になっていた
Q:バックホーンのアップテンポの速い曲を弾きたいが手が疲れてしまう
バックホーンみたいは激しい曲は手に力が入りがちで1曲通すとしんどくなる。如何に右手の力みを取りながら弾くか(今も課題)
アツい=力む、いいところもあるけど音としては良くない。或る程度冷静にいった方が芯が残る。
他の楽器もそうなのでは。
力いっぱいだと不快な音もするだろうから、気持ちはアツく、力を抜く事を意識。
☆場数を踏むのが大事なのだそうだ。練習で出来ていても本番テンションが上がると変わってくるらしい。
Q:フィンガーの練習方法
A:8ビートがこんがらがるので頭の拍を大事に、意識しながら。敢えて頭の音を強く弾く、ゆっくり始めるとこからスタートする。
「導火線」は人差し指、中指薬指と弾く。「特許取りたいくらい」
Q:女性に弾いて欲しい曲
A:「泡沫」
ソロがワイルドな女性っぽい。ゆったりした大空大地感を出して欲しい。
高音に行ってるのに安定感がある。
ベーマガ参照
Q:「太陽の花」のタッピングがかっこいい
A:これもビリーシーンを参考にしている。Fを抑えておいて右手でタッピング。

投げ銭特典の運指トレーニンタブ譜、動画について

・テンポ3パターンで4つのフレーズ
位置は変わらないが運指が違う、これを各弦で上がったり下がったりする
・更に弦移動も含めたフレーズ
右手は安定した8ビート
・メジャースケールを基にしたフレーズ
・小指を鍛える→ハロウィンの曲のフレーズ
「サニー」も小指が鍛えられるそうだ。「今年初めて弾いたかも」
これらの練習内容は今でもウォームアップでテンポゆっくりから始めていく、との事。
今回の解説で使ったオケも配布されるそうだ。
GarageBandに貼り付けてやってみると自分でセッション出来るので、自分なりのフレーズを加えても面白い。

ベース始めたい人へのメッセージ

基礎練習は大事だけど地味な作業ではあるし丁寧にやらないと腕を痛める可能性がある。
フォームも大事。グリップはネックの裏側に親指を添える感じ、自由度が広がる。練習する時はネック裏に親指を添えた方が楽だし今後に活きる。
☆よく動くもんな

その他

・どの曲でも、同じ山を作ってやることで統一性を持たせ、フレーズにストーリーを持たせる事を意識している。
ループ感もあるけど高揚感もある。
頭でグイグイ行ってしまうと後半慣れてしまって曲のドラマチックさが平坦になってしまう。
☆今回、どの曲でも「ベースラインで山を作り、ストーリーを盛り上げていく」という話をされていた。
・自分のベースラインで鼻歌で歌える事を大事にしている
バックホーンは半音下げ多い、山さんのぐっとくるポイントがあるので。半音下げにする事で使える開放弦が増える
・ギター、メロディ、キーボードのバッキング等色んな音楽、パートから得るものがあるので聴くのは重要。
ドラムが何を叩いているかを意識するのも重要。
クラシックとメタルが根底にある感じ。

左手鍛えるのによさげ・・・エレキギターで苦戦してる癖にそんな事を考えてしまった。
その位めたくそ左手動くんよね、すごい。
あと「ベースラインでストーリーを盛り上げていく」という話だったが、「瑠璃色のキャンバス」はどうなんだろう。
というのもこの曲はギターはギターでハモリを意識して対位法駆使してフレーズが作られているらしく、めたくそボーカルの裏で動いている。
勿論ベースのフレーズを意識して作られているが、お互いにめっちゃ動くんだよなぁ・・・と。
それはそれで面白いんだが、どうなんだろうなぁ?と。

観ていてベースやりたくなった・・・どうしたものか。