社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

緋い猫

「緋い猫」(浦賀和宏祥伝社文庫)読んだ。

緋い猫 (祥伝社文庫)

緋い猫 (祥伝社文庫)

昭和24年の話。
建設会社社長の娘、洋子は佐久間という工員と恋に落ちる。
しかし仲間が殺害された事件の犯人と疑われた佐久間は失踪、洋子は家出して彼の故郷・青森へ行く・・・が。
村人達は佐久間は居ないと言う、そして佐久間の実家に居ろと言われるは謎の女が絡んでくるは村人達が監視してくるは。
佐久間の猫らしき猫は居るんだよなぁ。
追ってきた雑誌記者は一体何の為に。
佐久間は何処へ、そして彼はアカなのかGHQのスパイなのか。

・・・というミステリだと思っていた。

騙し騙され、というかウブなお嬢さんが純粋に男追っかけていったら散散騙されて色々ありすぎて人間変わっちゃったという話。
うっかり見知らぬ閉鎖的な土地に行くもんではない。
匿ってるから、ではなく酷い理由で若いおなご嵌めるとは恐ろしい。
あっさり書いてあるけど、よく考えたらえげつない。
佐久間と良美は解ってやってたんだろうか、ここまで。
最後の洋子父にすっきりする・・・のか?
或る意味ホラーである。