「アクアリウムの夜」(稲生平太郎/角川スニーカー文庫)読んだ。
「八本脚の蝶」で紹介されてて知った。一番とっつきやすそうだった。昔のスニーカー文庫が電書で読めるのは有難い。
親友に誘われて”カメラ・オブスキュラ”という見世物を観に行く・・・すると水族館にはあるはずのない地下への階段が。
水族館の謎を追い親友がのめり込んでゆく。
こっくりさんは誰かの死を告げる!
嘗て存在した新興宗教、チベットの地下の楽園、謎の少女(というか出てくる人の大半が謎めいている)、失踪に謎に謎の生物、ミステリもあれば怪奇もある。
こんだけ沢山の謎、怪奇をてんこ盛りにしてるのに、ふわあっと終わるのが凄い。
時代も古いのか新しいのか、古めかせているのか。。。
結局、主人公を残して皆行ってしまったのだろうか。
居なくなってしまった。
それ以前に、彼らが居た事も何もかも全てが幻なのかもしれない。
何処までが現実で何処までが夢なのか。
読む人も帰って来られなくなりそうだ。