社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

パーマネント神喜劇

「プロフ確認してね」と書き、そのプロフには「値下げ不可」と書いてある。
そこへ「プロフ見ました。値下げ可能ですか」とは一体何を見たのか、確認したのか。

「パーマネント神喜劇」(万城目学新潮文庫)読んだ。

パーマネント神喜劇 (新潮文庫 ま 48-2)

パーマネント神喜劇 (新潮文庫 ま 48-2)

小さいなりに由緒正しき縁結び神社を預かる神様の話。
同じ言葉を繰り返して言霊に変えて送り出す事で縁結びをしていく。
解りやすく誰かと縁を結んでいく、というよりは既に縁結び済みの二人をより強く結んでいく感じ。
他のご利益叶えつつ結ぶ事もある。
神様の世界も大変そうで、覆面調査があったり昇任・異動があったり引継ぎしなきゃだったり言霊の源を貯めておく袋を巡って色々あったり。
そういうすったもんだが面白い。吉本新喜劇でやんないかなー。
物語そのまんまじゃなくて、これを原案として百三十七色の服を着た神様がどったんばったんしながら縁結びしていく。
最近観てないから解らんけど、仲違いしてる家の息子と娘や身分違いの恋がすったもんだの末に結ばれていく、みたいな。
川畑泰史が神様、じゃあスーツに眼鏡の同僚が小籔千豊とかどうだ。
何となく読みながら末成映薫出てこんかなー、と思ったのだった。

それが一転するのが最終話。
神様も地震怖いのか・・・と思ったら。
神様にもどうしようもない事があるようである。もっともっと上の大きな存在がいらっしゃる。
最後の最後まで手に汗握る、目が離せなくなりながら読んでいた。
特に最近、各地で地震多いから尚更怖い。
物語の方はほっとするラストを迎える。
トホホなところもちょっとある神様だけど、しっかりご自身の管轄(?)の土地、人間は守ってくださるのだな。
リアルの方もそれぞれの神様が守ってくださっていたらよいのに。
それは土地土地の人間の信心次第であろう。