社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

虚構推理

「虚構推理」(城平京講談社タイガ文庫)読んだ。
ネタバレあるよ。

虚構推理 (講談社タイガ)

虚構推理 (講談社タイガ)





妖怪の”知恵の神”となった岩永琴子、人魚とくだんの肉を食べて不死身になった桜川九郎、九郎の元恋人で警察官の弓原紗季が、不慮の死を遂げた後鉄骨を手に人間を襲うアイドル(巨乳)”鋼人七瀬”を何とかしに行く物語である。
残念ながら鋼人七瀬は実在している。してしまっている。
人々が鋼人七瀬の存在を信じて色々想像しちゃうからだ。まとめサイトに情報が集まっている。
存在を信じてあれこれ妄想しなくなれば消滅する。
その為に「鋼人七瀬の正体はこうだ!」という”虚構”を用いて解決を導く。
九郎はただ不死身なのではなく、死にかける事で幾つかの”起こりうる未来”のうちの1つを選び取る事が出来る。
さてどんな”虚構”を用いるのか?
・・・ってつらつら書いてるが、その発想が面白くて。
“虚構”で後の“虚構”パワーを強める、という技に「なるほど!」となった。
文章はちょっとまどろっこしい。そこがまたリアルな感じがする。

もしかして長文デムパ書き込みも六花みたいな事を狙ってる?
とか言うてたら、実体化するのか。。。