社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないので、はてブボタンは設置してません。

年末年始に読んだ本2019-2020

状態を気にするのであればネット、特にフリマアプリ・ネットオークションで買わぬが吉。
経験上、中古は「読めたらよし」位に考えた方がいいと思う。

年末年始にわらわら読んだがまだ感想書いてなかった本たち。
・日本異界絵巻(小松和彦宮田登鎌田東二南伸坊ちくま文庫

日本異界絵巻 (ちくま文庫)

日本異界絵巻 (ちくま文庫)

スサノヲからナウシカ・アキラ、神話から実在の人物から物語の登場人物、北海道から沖縄までの幅広い”異界人”を紹介し、南伸坊さんが絵をお描きになる事で”絵巻”となっている。
知っている人物も民俗学文化人類学の方から眺めて解説していただくと新鮮である。面白い。
ただ、平成・令和の時代になると、そういう話も集めにくくなるのかも、だ・・・情報が出尽くしているだろうし、まっさらな話も他の情報によって必要以上に”解析”されて語られてしまうのかもしれない。
(とはいえ当世の実話怪談を追究していくと、新たな異界が現れるのかもしれないな)
というか此れは此れで”日本史”の一つ、日本史に興味ある人は読んでみたらいいと思う。
・脳はどこまでコントロールできるか?(中野信子/ベスト新書)
脳はどこまでコントロールできるか? (ベスト新書)

脳はどこまでコントロールできるか? (ベスト新書)

色々創造するのはすべからく妄想、なのか。
案外、騙されやすいんだそうだ。
心理学の授業で聞いたなー、という話が結構あって、懐かしい。
如何に騙されないか、その一方で上手く活用して騙して良い結果を出すか。
同じ事を長く続けられる、刺激を追い求めたり求めなかったりする、というのは国によって違う(遺伝子が違う)というのは面白かった。
世界が狭くなる、というか色んな国の人が他の国を行き来し、ともすれば結婚して子供が産まれて・・・というのを繰り返して行くと、そこんとこどうなるんだろう。
あと物理学の最先端が高度な内容になりすぎていて「物理学が完結に近づいているという予感を誰もが持っている」という時代(ほんと?)、最後のフロンティアが脳、だとか。
SFが宇宙じゃなく脳、認識、といった方面に向かうのはそれもあるんだろうか。
イメージトレーニングだけでも脳は変わる、効果はあるんだとか。これなら頑張れる。
・紙の動物園 ケン・リュウ短篇傑作集1(ケン・リュウ/ハヤカワ文庫SF)
紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)

紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)

こんな物語があるのか。
いかにもSF、ファンタジーというのではなく、アジアの何処かの街・村の片隅に本当に実在しそう。
折り紙の動物に命を吹き込む人や術、文字占い師。
文字占いは物語の元となるモノが実在するんだろう、と思った。
中国生まれアメリカ育ちでいらっしゃるからか、アジア圏とアメリカ、違う惑星同士・・・みたいな、2つの全く異なる文化の間の物語が多い、その狭間の合うような合わないような微妙な間合い。かなしみ。

実は「紙の動物園」は「折りたたみ北京」を買う心算で間違えたのだった。でも”読みたい本”の優先順位が違うだけ、いい本に出会えてよかった。