社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

村上龍 文学的エッセイ集

村上龍 文学的エッセイ集」(村上龍/シングルカット社)読んだ。

村上龍文学的エッセイ集

村上龍文学的エッセイ集

  • 作者:村上 龍
  • 出版社/メーカー: シングルカット
  • 発売日: 2006/01/11
  • メディア: 単行本
「honto+」の懸賞でいただいた。
ソウ・エクスペリエンス社代表取締役の西村琢氏の直筆メッセージ入り、とは知っていたが本に直接書き込まれているとは思わなかった。

何処も気になるなぁ・・・と結局、頭から読んだ。
1997~2005年の様様な媒体、後書き、解説に書かれた文章である。なのでその文章が誰に対して書かれているかも様様である。
リアルタイムで読んでおきたかった、だけど40代になって読んだから理解出来た事もあるだろうから、今一気読みしてよかったのだ、きっと。
ソンコ・マージュについて書かれたエッセイのギター弾く形容がまた良い。聴いてみたくなる。
Jリーグについてのエッセイ読んで欲しいから、サッカーファンの友人にお貸ししたい。好き故に厳しい。
村上春樹に出会ってはってんな、ジャズクラブのマスターである村上春樹に。あまり接点は無いんだと思っていた。

「カブール・ノート」について書かれたとこの、情報の分け方・・・「歴史的・普遍的・科学的・現実的な事実、自分が確認・体験した事実」「メディア報道・声明・発言者が特定できる意見といった又聞きの情報」「正しいかどうか確認できない誰かの個人的な考え・推測・意見」は今こそ大事なんかも。
この3つがごっちゃごちゃになるからデマが飛ぶし其れを訂正できない(したくない)人が現れて炎上するのでは。
「出来事や事件について考えるときの前提がおかしくなる」と指摘してらっしゃるし。
全体的に分析的に見ていらっしゃるけど、其れを批判してお終いではなく、「こう考えてこう取材したけど実際は違う側面があった」というような事も書かれている。
「何をすればいいのかわからない」という現代日本の問題も、当時からそのまま残ってるのかもしれない。
写真の重要性とか、今を予測していたかのよう。

ところでフリーターになりたくてなったんではない、正社員になりたくてもなれない人についてはどうお考えなんだろう。
2001年にはいた筈。
自分の就職活動の時に一瞬考えたし、実際後輩に居た・・・新卒派遣。
なりたくてもなれなくて、”新卒派遣”という手段を取らざるを得なかった人もあった。其れを一概に責められない。
あとYouTuber、金・アフィの為だけにブログ書いてる自称ブロガー的なやつについて伺ってみたい。