社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

「認められたい」の正体 承認不安の時代

まだ出るものが出ません。。。

「『認められたい』の正体 承認不安の時代」(山竹伸二/講談社現代新書)読んだ。

現代は承認への不安に満ちた時代・・・自分の本音を隠し、仲間であることを確認し合う、空虚な承認ゲームの時代。
仲間内での承認を求め合うが他者を排除する。見知らぬ他者は存在しない。
・・・という時代について心理学(承認欲求らへんの話)や現象学から見つめてみよう、という本である。
果たして“いま”に始まった事だろうか?
そういえば”身近な他者””見知らぬ他者”の区別ってどうつけてるんだろう?
実例が挙がってる事件の”身近な他者”ってインターネッツの向こうの人ぽいし。
それは「認められたい」という本人が決めているのだろうか。

承認される/されない以前に、価値が違う事を受け入れられないんじゃないか?と読んでいて思った。
承認の尺度が色々ありすぎて、「自分がコレ!」って思った尺度で承認して欲しい、それ以外は求めていないのでは。
最初の方で例に挙がっていたスクールカーストの上位から転げ落ちた人は”上位”として承認されたい、下位が幾ら優しく手を差し伸べてくれてもそちらでは承認されたくないのかな、と。

承認不安から脱却するには、一旦先入観を捨てて自己のありのままを知ろうとし、感情を受け入れるのが重要。
そこで「ありのままの自分」を受け入れる親和的他者の力を借りる。
とはいえ、親和的他者によって尺度歪んだ人はどうしたら良いのだろう。
親和的承認→集団的承認→一般的承認と、再度作り直す・・・として其其の段階で歪んじゃったら厄介だよなぁ。

とかぐだぐだ言うてる間にポイしたらいいのか。
ううむ。

気になる方は具体的な方法が載ってるので、読んでみたらよろし。
自分は「其れが出来ひんから悩むんだよなぁ」と思ってしまった。
”肥大する承認欲求”について知れたら・・・と思って読んだんだがなぁ。
2011年の本なので、この分析・論の後の出来事なのかもしれない。