社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

ムー民俗奇譚 妖怪補遺々々

今年はとうとう「ムー」に手を出してしまった。
「怪と幽」コラボの次の号のアラハバキも実は気になってた・・・。

「ムー民俗奇譚 妖怪補遺々々」(黒史郎/ムー・スーパーミステリー・ブックス)読んだ。

妖怪についての本は沢山あるけれど、そういう所から零れたような妖怪の話。
南の島の妖怪は結構えげつない、怖い。すぐ命取っちゃう。
坂道に釣瓶が下りてくるとか、命に差し障らなさそうな妖怪も。でも怖いだろうなぁ、夜出てきたら。
そういうのも、「釣瓶が下りてきた」という出来事があったのかもしれない。
もしかしたら「坂道に釣瓶が下りてきたら怖いなぁ」って誰かが考えたのが伝言ゲームみたいに色んな人の耳に入って話されるうちに”存在”しちゃったのかもしれない。知らんけど。
黒さんみたいな人が拾い上げて本に纏めてくださるから色んな人が存在を知る事になったが、でなければ伝承されないまま存在が消えてしまうのかもしれない・・・。
とか難しく考えなくても、「いろんなんおるなー」って読んだらよい。また読む。
そういえば昔は妖怪図鑑とかあったな。
何年の科学だったか、夏休みの読み物に水木さんの絵の妖怪図鑑みたいなんあったような。自分は其処で妖怪を知っていったような気がする。
怖がりでびびりながら読んでたわ。懐かしい。
京極先生との対談も面白い。妖怪業界も色々あるんだなぁ。

あと「実録 お寺の怪談」(高田寅彦/学研プラス)も読んだ。
「ムー」関連書籍がお得だったからさ・・・お陰でhontoの履歴・「あわせて読みたい本」が恐ろしい事になっている。
ガチなん、こわい。
丑の刻参りの話は色んな意味で怖かった。
其処まで恨まれるような事をする人があるのか、恨むのは良くないけれど、其処に気持ちを持っていかなければやっていけない人も居る。
その気持ちの強さ。でもどうしようもないのだ。
其れを飯の種にしちゃいかんだろう・・・とは思う。
そこまでじゃないが、何か”起こる”にもその原因があるのだな、と。
正々堂々と、真っ当にちゃんと生きないと。

とか言いつつ、単純に怖い話、不思議な話が好きなだけなんである。