社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

喧嘩(すてごろ)

いずれ読もうと思っていた「疫病神」シリーズ。
いきなり第6弾である。
何故かって?

くるり観に行く日、たまたま新快速乗った直後に梅田の紀伊國屋でサイン会があるのを知った。
もう少し早く知るべきであった・・・。
大阪駅に着いて紀伊國屋に電話して「まだ間に合いますか?」と伺ったところ、ギリ間に合った。
間に合ったというか、待って頂いたのであった。多分。
ありがとうございました。
びっくりされただろうなぁ、ぬっぺっぽうが支払いもそこそこに駆け込んできたんだもの。
今迄「てとろどときしん」「切断」は読んでいた、噫あの作品を書かれた先生である、間違いない。
気さくに話をしてくださるのも、作品からのイメージと殆ど変わらない、気がする。
自分の顔の表情が死んでいたのかどうかは敢えて考えない事にする。

という事で「喧嘩(すてごろ)」(黒川博行/角川文庫)である。
此処から読んでも大丈夫だった、でも1作目からちゃんと読もう。
建設コンサルタントの二宮の事務所1階に高校のクラスメートの会社が引っ越してくる。
そこから議員私設秘書の長原がヤクザとの揉め事を抑えて欲しいと依頼されるが、一筋縄どころじゃいかない。
そこで元極道の桑原の手を借りる・・・が果たして解決できるのか。
金は手に入るのか。
桑原が破門された組の方もややこしそうである。
それにしても議員側のきったないこときたないこと。
ヤー様よりえげつない。
解説で「悪人の中の善を書くほうが」と仰っていた話に触れられているが、どこに善あるねん。マキ(二宮の可愛がっている鳥)か。
ステゴロなのは喧嘩してボコってるのが肝になってるのもあるし、一人一人きっちり片付けていこか、って事なのかも。
まー悪い事して利権貪ってる分はきっちり取り返してもらうで金で、という後半が清清しい。
無茶苦茶な分、尚更スカッとする。
フィクションでもなかなか無いよなぁ。
二宮と桑原のポンポンポーンとした喋りもおもろい。
漫才か。落語か。
関西人がみんなこんな会話してると思われたらどないしよ/(^o^)\

どうでもいいニュース:
大阪駅ホームから紀伊國屋梅田本店より、本店入口から2号レジの方が遠い。