社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

ひらあやまり

トークのネタになればと思ったが、マツに色々アドバイス貰えてよかった。
ちょこっとでも行動目標作って、がんばる。

「ひらあやまり」(嬉野雅道/角川文庫)読んだ。
水曜どうでしょう」でお馴染みのうれしーのエッセイだが、”幸せ”について書かれた自己啓発も兼ねてる小説、みたいな感じもする。
ある日うれしーはHTB社内の会議室でカフェを始めた、「カフェ」と書いた紙を貼って。
カフェに来るお客さんである社員の方と話した事、一緒に仕事した話、その中で気づいた話。
或いはうれしーの思い出話。
人類の祖先が誕生してから今まで追い求めてきた最高に幸福な状態の社会が1970~80年代半ばの日本、その中でも「庶民の憧れだった戦前のお金持ちに日本人全員がなれたね」と幸せを実感してきた世代の次、それすらも改めて実感しなくて済むくらい明るさ・活気・安心感に満ち足りた中で生きていられる人・・・それが幸福の頂点。
小さいけど、とっても幸福だからいいんだ。
ありふれた日常の中に、気づくことのない大きな存在が居て、どこかへ導こうと知らせているのかもしれない。
うれしーがカフェを始めた理由ははっきりとは語られない、でも”大きな存在”が「あんたカフェやんなさいよ」って勧めたからかもしれない。
うれしーは何の役に経ってるのかを知らないで生きてる、それすらも「生きてていいんだ」って許されてる、何か誰かの役に立つことをしている・・・問い続けても分からないけれど、それでいいんだ、と。
わけの分からない存在については視野には入れない、意識を向けた方向に引っ張られてしまうから。
・・・という話。一部書き抜き。
ここまで自分の気持ちに素直に行動するの、難しいのにうれしーはずっとそうしている。
もしかしたら、”悟りの境地”ってこういう状態の事を言うのかもしれない。
そして、うれしーの会議室カフェが世界を変えていくのかもしれない。

あと第四段に「痕跡」という文章があって

いたはずの人がいなくなって、
いなくなった人は「なにかを」残していくんだ。

の下りでちょっとTHE BACK HORNの「シリウス」を思い出した。
シリウス」は”なにか”をも抱きしめていく歌なんだな、と勝手に繋がった。

珈琲飲みたくなった。
うれしーカフェ、行きたいなぁ。
色々お話して、伺って、自分なりの”幸せ”が見えてきたらいいな。

・・・って、シャープさんやヤンデル先生のツイでうれしーの珈琲の話題を見かけるのだけど、こういう経緯があったから珈琲の一般販売が始まったのかな。

どうでもいいニュース:
KADOKAWAアプリでせっせとポイント貯めてるのに、まーたレシート捨ててしまった。
「ひらあやまり」は兎も角「虚実妖怪百物語」はすっげー貯められた筈だぜ・・・。