社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

阪堺電車177号の追憶

フジでミーグリやるとな。
帰り時間の都合で端っから無理なんで“酸っぱい葡萄”するが、なんだかなー。
くるりでもやってた*1から時代なんですかねぇ。
あとご本人が居てはる終演後物販って、ある意味ミーグリだよなぁ。
本人にライブ楽しかったです!って言える上にグッズ買ったら喜ばれるんやで。

阪堺電車177号の追憶」(山本巧次/ハヤカワ文庫JA)読んだ。
2018年大阪ほんま本大賞の受賞作である。すごいようわかる。
阪堺電車177号(モ161形)が生まれてデビューして引退するまでの間に起きた事件を振り返る話である。
ええおっちゃんでな、177号。路面電車の車両やねんけど。
控えめに車体下げる最新型車両に「これから主役張って働くんはあんたらやで」と声をかける。
あかん、プロローグだけで泣ける。。。
とはいえ、如何にも人情話でござい!泣ける話!ではない。それがええねん。
それぞれの物語は車両じゃなくて人間の話。
全てばらばらの物語ではなくて、運転士やお客さんを中心に繋がっている。
運転士さんも車掌さんもお客さんも一生懸命、そして好奇心と正義心。繋ぐのはちょっぴりの謎。
人の縁って、不思議なもんやなあ。
人同士もだし、177号という車両とも。
最後には思わぬ形で繋がる。
そのまま「ええ生涯やった」ってスクラップになるとは思ってなかったけど、その手があったか!と。

昭和から平成を描いていく物語を、平成の終わりに読むのもオツなもんやな、と思う。
もうちょっと早く読んどけばよかった、とも思うが^^;

何でもかんでも実写化するご時勢、「阪堺電車177号の追憶」もドラマ化したらええねん、NHKか関テレで。
177号は中川家礼二な。
お兄ちゃんもアリかな。お兄ちゃんが177号なら井ノ口さんが礼二とか。
たこ焼き屋の井部さんはざこばさんで。

*1:2回目のスタンプラリーで応募できたような