社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

夢みる葦笛

半年くらい探してた「BABEL」が今朝見つかった。
やれやれだぜ。

「夢みる葦笛」(上田早夕里/光文社文庫)読んだ。
ガチSFあり怪異あり短編集。作者、音楽好きなのかな。
読むだけで物語の世界のあらゆるモノが脳内再生される。映像もにおいも空気も。
「眼神」みたいな、怪異っぽいのが好きだ。
マナガミ様に憑かれちゃうんだろうなーとは思ったが、SF的な展開になるとは。
とか言いつつ「滑車の地」「上海フランス租界祁斉路三二〇号」も好きだ。
どうなっちゃうんだ!なんだけど、描かれないその先が”見える”気がした。
“解る”んではなく、“解らないけど何があっても彼等は進んでゆける、その姿が見えるから大丈夫”みたいな。
なので読んでいてのめり込んでも、ちゃんと帰ってこられる。

どうでもいいニュース:
「完全なる脳髄」のラストで何故か9mmの「The Revolutionary」思い出した。