社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

偶然の聖地

Fit Boxing2のヒロ、cinemaの飯田にちょっとだけ似てない?
個人的にちょっとテンション上げてる。

「偶然の聖地」(宮内悠介/講談社文庫)読んだ。

登攀が困難で入境も困難、検索も出来ないイシュクト山を目指す事になった怜威の話、過去にイシュクト山に辿り着いて当人の望むものを与えられ、貴重なものを奪われた人達の話、時空の側がかかる精神疾患”旅春”を治す世界医の話、謎な密室殺人の話が行き来する。
其の行き来の合間にエッセイぽい話もあれば「この音を聞いた山羊は乳の出がよくなる」という雑学というか脚注に”実話”ってあるけどほんまなん?な話もあるし、アジア~中東らへんの旅の話もあればオブジェクト指向についてちょっと知る事が出来たりもする。
イシュクトに辿り着けるんだろうか、そもそも目指す事になったけど最終的にイシュクトに行ける事が目的だったんだろうか。
思わぬ所がイシュクトに繋がってるようだし、なんかメタな展開もあるし。
読むのめんどくさしんどそーだなー。
ところがどっこい、雑学的脚注スキーにはたまらない一冊であった。
「中野の森BAND」並みにガンガン入る。
なんせこのザマだぜ。
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「ごめんなさい、言ってみたかった」とか、ふふっとなっちゃう。可愛い。
入り方やテンポが良いので、当初思ってた以上につるつる読める。
話もつるつる進む。
途中から虚数(だよね?)になるの、何だろう。対になってるんだろうか。
もっとぐっちゃぐちゃのカオス万歳\(^o^)/なのかと覚悟していた。
ハッピーエンドだしねぇ、多分。

「偶然の聖地」の外側の、今此の本を読んでる自分の居る世界だって、もしかしたら「矛盾や不具合に満ちみちている」のかもしんない。
此の作品が宮内さんによって書かれるという事象は、現実世界の仕様なのか、バグなのか。
決めるのは読む人間。
楽しいから良いのだ。

それにしても「修正すると全世界の唐辛子が辛くなくなる」、個人的には有難いが恐ろしいバグである。

どうでもいいニュース:
自分は「ここを消すと何故か~」には遭遇した事なかった。と思う。
正社員時代は”運用しやすさ”を徹底的に叩き込まれてたもんなぁ。
入れ子の中身は4字下げ!2字じゃ駄目!」とか。

ナムサン!

「B-PASS」のGIFT ROCKS関連は内容・ボリュームを確認してから買う心算だったが、発売日の夕方には本屋から消えていた。
週末ジュンク堂に行っても、一冊も残ってない。
早いと思ったら、某ダンス&ボーカルグループかな?のファンが殺到した模様。人気なんやね。
増刷掛かるっぽいけど、未だに見かけない。
で、応募券切った後のやつが強気価格で某メルカリにわんさか出ている。
複数買いしたんだろうなーってのもちょっとあった。
何だかなぁ。。。
せめて複数買いはタイミング考えて欲しいような。

・ROCKIN' ON JAPAN
みやじ。みやじと労働。
無我夢中で曲作りしてはった話を労働と引っ掛けて話してはる。
そういうとこがバンドとソロの違いなんだろうか。
小林武史とは合うみたい・・・みやじソロはあんまりフジみたいな悲惨な事にはなってないんかな。
ユニットとしてがっつり組み合ってるけど、”みやじ成分”は相当残ってるのかな。
逆にレミオかよ!な感じの曲調を歌い上げるみやじは観てみたい・・・いや、どうだろ。
何事も無ければ今度観に行くんですけどね。どうなんだろうなぁ。
JAPAN 'S NEXT MEETING、多分若手だと思うけど此処ら辺の人らは話してる事が案外ぶっ飛んでないというか其の上の世代ともあんまり変わらんのやろなーって感じがした。
ただ所謂”バチバチ”感は無いんやなぁ、と。
で、影響受けたアーティストがback numberとかおわってちゃんとか・・・もうそんな時代なのか(って何年も前から言うてる気がするが)。
バの字挙げるバンドはないのかねぇ。
SHE'Sのインタビュー中に「若者のすべて」が音楽の教科書に載る話があった。
音楽の教科書に載る位、「めちゃめちゃ心の奥まで、多くの人に刺さる曲を生める人間でありたい」と。
作ろうと思って作れるもんじゃない、でもそうなればいいな。
良い曲が聴けるって事だし。スピスタも安泰だ(笑)。
メロン牧場
卓球がそういうの買うの、意外。
・Talking Rock!
知識があるが故の怖さがあるのか。
そういうACIDMANからのBRAHMANの流れの見事さよ。
ポラのコラボっぷりはわろた。両方欲しい(笑)
としろうさんに某フェスの件よう聞いたな、と思った。流石吉川さんである。
それもそうだよなぁ。
とはいえ一部の人が楽しんだ結果、他所に地獄出来てしまうのが新コロだから「行く人たちって狂ってるね」では済まない、だから揉めてるんちがうかな、と考えたが、どうか。
今のフェスの在り方もパンク(的な音楽やる)バンドのライブの在り方(音楽に衝動を突き動かされてダイブ・モッシュするんじゃなくぐちゃぐちゃが先となる)もぶった切りつつ、今出来る事をやろうぜ、という。
・skream!
連載コラムのプレイリスト作るやつ、どうせTHE BACK HORN無いんだろう?だいたい同じような面子なように思える。
・・・とか言ってて、過去にありましたよ!だったら、ごめん。
其れはさておき、久しぶりに”影響受けたバンド”にTHE BACK HORNを挙げる人達が居た。
FREE WALK FREEというバンド。
後で聴いてみやう。
今好きなのがTHE BACK HORN筋肉少女帯って、素晴らしいな。
音楽と人
町田康×田中和将対談が読み応えあって面白かった。
すごい「音楽と人」らしい対談だよなぁ。
”聴く””読む”という能動的な楽しみ方の面白さ。
KANA-BOONも、いわきソニックをベースに出てきたオレンジスパイニクラブも、こういう人らが長く永くバンド続けて行けますように。
音人の編集さんもね。
新コロで精神殺られるのはミュージシャンだけじゃない、取材する側もなのだ。
福島大逆襲」の「松田写真館」のマツがいいマツ。

「B-PASS」をドカドカ買った人達が、お目当て以外のページに目を向けてくれますように。

最近のもそもそ

日々新コロについての研究が進んでいて、先日もこういうニュースがあった。
www3.nhk.or.jp
「同じグループ内の感染についてはマスク有無で違ってくる事は解った、だが自分が1人で黙食していても隣がマスクなし会食かつ大声で喋ってる場合自分はどのくらい影響を受けるのだろうか」と疑問に思ってついブコメしてしまった。
スターいっぱいついてた。びつくり。
記念スクショ。
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改めて見返すとめっちゃ日本語おかしいぞ・・・意図は伝わっただろうか。

このご時勢なのでスペースがゆったり取ってあるorビニールカーテン等の仕切りがあるお店が多いと思う。
カウンターの1人席ごとにビニールカーテンで仕切った上に上手くお店の方が「ごめんやけど此処座ってくれる?その隣に荷物置いてね」って他のグループと1個空け出来るように取り回ししてくれはるとこもあった。
其れでも怖い時がある。
ワクチン2回目打った日に職場の人からLINE入ってて、念の為職場に寄れるよう、打ち終わって直ぐ帰宅しないで接種会場近くのカフェで様子を見ていた。
(会場→職場→→→→→家みたいな立地関係なもんで)
時間的に空いている&新コロ対策がしっかりしてある&店員さんがお客さんにちゃんと注意出来る、というのが解っていた。
其れでもマスク無しで喋ってる人らはちょっと怖かった、どう避けて座ったらよいだろうか?と悩んだ。
「1mくらい空いてたらマシ」「マスクしてなくても喋ってなければマシ」「隣がくっ喋ってたらリスクが○倍」とか情報あればなぁ、と。
自分が気を付けてても隣から貰っちゃったら困るし。
外食しなきゃよい・・・んだろうけど。

近所で見かける人はだいたいマスクしてはる。
但し運動部の学生は相変わらずだ・・・手に持ってる、すれ違う時だけ着ける人がマシに思える。
(何で”運動部の学生”って決め打ちなのかって、校名・チーム名入ったジャージ着てたり鞄持ってたりしたら解るでしょうよ。)
学校の近所も校内の一部だと思ってるんだろうか。
たかがマスクなのかもしんない、だけど最近は”マスクをする”という行為が”人に気遣いが出来る”証になりつつあるんじゃないかなぁと思う。

ところで今日医者行ったにワクチン打った?と聞かれて「2回目打ったが其の後めっちゃ寝た」と答えたら、「若いねぇ」と言われた。
そうなん?
家人は2回目の副反応がきつそうだった。2日以上経ってもまだ腕が赤くて痛むらしい。
「若いねぇ」なんだろうか、此れも。
経験上、1週間は影響あるような気がする。
今後もワクチン接種は必要なんだろう、其の頃には副反応が軽くて済むと良いが。
色んな人の体験談読んでおいて、軽く済ませる技を知っておきたい。
あさイチ」で特集やんないだろうか。

ポリフォニック・イリュージョン(文庫版)

こんにちは、こんばんは、おはようございます。
菅波栄純飛浩隆を読ませたい部です。
アレを読んだ栄純が作る曲を聴いて、観てみたい。
あら変態。
「ポリフォニック・イリュージョン」なら丸腰でも大丈夫な筈。
ブコメというかきゅんというか、そういう要素が無くは・・・無い・・・かな。
知らんけど。

という事で「ポリフォニック・イリュージョン 飛浩隆初期作品集」(飛浩隆河出文庫)読んだ。

最初の最初から、文字・文章で映像のみならず空間・空気を描いておられたんだなぁ。
「もの」と「かたち」と「ちから」の相克の結果、本来なら存在しない筈のモノが想起されて実体を持ってぶっ刺しに来るというか。
其の場に無いはずのモノが存在する、ただ在るんじゃなくて目に見えるプロパティも嗅覚・触覚に訴えるプロパティもちゃんと持ってる。
そういう物語と描写の強さ。
「地球の裔」だけでもお読みいただきたい。美しいから。怖くないから。
自分は此れと「夢みる檻」を手元に置けるように出来て嬉しい。
以前読んだのは単行本、図書館で借りてきたのだった。
sociologicls.hatenadiary.jp
此の時は「地球の裔」の桜に想いを寄せていたんだな・・・。
単行本から非フィクションパートが分かれて(別で出るらしいよ)、ボーナストラックとして写真から”想像を羽ばたかせて”書かれた作品、トークイベントに現地参加できなかったお詫びに書かれた作品、「小学1年生」付録のアンキパンメーカーを使って食パンに書かれた作品(当時めっちゃ盛り上がってたなぁ)等が追加されている。
1980年代からポン、と2010~2020年代へ。
ポンと飛んだ後は線が柔らかくなったような感じがした、其の分「空の園丁」が尖ってるんだろうか。

どうでもいいニュース:
表紙、プラスチックだと思ってた。
初版だけ帯が特別仕様なのかと。

占星術殺人事件

セールで夏物買って「来年着よう」の筈が今着られてるという。
朝昼暑くても夕方冷えるから難しいもんだ。

「改訂完全版 占星術殺人事件」(島田荘司講談社文庫)読んだ。

島田荘司は「御手洗潔の挨拶」と吉敷竹史シリーズをタイトル忘れたけど1冊を読んだ事あったような。
「盲剣楼奇譚」は新聞連載かなんかで読んだような・・・ううむ。
占星術殺人事件」は有名な作品である。ミステリー好きなら読んでるやろ的な。
自分は某じっちゃんの名にかける漫画の方でトリック知ってしまっていた。
有名故にあとがきは”後の世に残る事”が考慮されている。
ただ読んで楽しむだけじゃなく、改訂前後を比較したり、新たな作品を生んだり。

四十年以上前の画家密室殺人&其の娘達バラバラ殺人の謎を解く。
事件の関係者の家族が持ち込んだ資料、此れを衆目に晒さない為に一週間で謎を解くのである。
画家の手記は改訂入ってるのだろうか・・・時代を考えたらそういう考え方もあるんだろうけど、今はそういうとこだけ抜き出して「ケシカラン!」って人もあるからなぁ。
・・・等とどうでもいい所が気になる。

御手洗潔シリーズをあまり追ってなかったのは御手洗潔が凄過ぎていけすかんわァと思ってしまったからだったような記憶が。
なので初っ端に鬱鬱してたり現場百回!な刑事に詰められたり、案外”全き人じゃなさ”があったんやなぁと意外な感じがした。
石岡もめっちゃ推理してるし、えらく断定的だし。
後でひっくり返されるのだが。
見事やわあ。
やっぱり長く読み継がれた作品は面白い。
発表当時はすっげー衝撃だったんだろうなぁ。

どうでもいいニュース:
琴聴茶屋はもしかしたら行った事あるかも。
但し桜餅は食べてない。
確か年末に鈴虫寺お参りしてから野宮神社行こうとして、途中めたくそ寒くてあったかいもの飲食しに行ったのが其処だったんでは。